交換留学先大学ティアリスト2026の使い方|大学名だけで決めない候補校の絞り方

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【大学間交換留学の教科書編集部】

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ティアリストを見ると、上のティアの大学から順に考えたくなりますよね。
私は、交換留学先大学ティアリストは知らなかった大学を見つけるために使い、最後は学びたい分野、実際に取れる授業、自分が使える交換留学ルートで決めるのがいいと考えています。
上から順に志望すればよい大学ランキングではありません。

「大学間交換留学の教科書」の「交換留学先大学ティアリスト 2026」は、日本の大学から交換・協定派遣等で行けることを確認できた海外大学を、評判を中心に整理したものです。
全250校をSSSからB+までに分けていて、同じティアの中は順不同です。
一覧はこちらから開けます。

優先公開した20校は大学別ガイドで履修制限、日本から確認できた経路、語学・学期・暮らしまで見られます。
所属大学から行ける候補を先に広げたいときは、留学先検索(大学間協定データベース)が便利です。ティアで絞ったあとも、対象学部とその年の募集は所属大学の公式資料で確認してください。

1. 留学先を決める5ステップ

ティアリストの役割は知らなかった大学を見つけて、次に調べる候補を作ることです。
広げたあとは授業と条件で絞り、次の5つの順番で決めていきます。

  1. 所属大学の最新の募集一覧を開く:自分が応募できる大学を確認する
  2. ティアリストで候補を広げる:知っている大学だけでなく、同じティアの大学も見る
  3. 学びたい分野で絞る:自分の専攻・関心分野の強みを見る
  4. 取れる授業を確認する:交換留学生向けの科目、履修制限、授業の言語を調べる
  5. 応募条件と生活条件を重ねる:語学・GPA、学期、費用、住居まで比べる

個人的には、ティアリストは発見、募集要項と科目検索は確認と役割を分けて使うのがおすすめです。
そうすると、大学の知名度に引っ張られすぎずに済みます。

2. 一覧でわかること・わからないこと

一覧から読み取れるのは次の5つです。
・大学全体の国際的な評判の目安
・教育・研究力、分野別評価のおおまかな位置
・日本での認知や雇用者評価を含む総合的な位置
・日本から派遣ルートを確認できた大学名
・次に詳しく調べる大学の候補

反対に、一覧だけではわからないのは次の5つです。
・自分が履修できる具体的な授業
・所属学部から応募できるか
・次の募集枠、学内選考の倍率、合格の可能性
・協定が今も有効か、今年度募集されるか
・生活費、住居、治安、自分との相性

載っている大学でも、協定の休止、募集なし、部局限定、枠の変更があるので、今も交換留学できるとは限りません。全学協定と部局間協定では、応募できる学生も違います。
反対に、この一覧に載っていない大学でも、所属大学の今の募集一覧にあれば十分に候補です。
ティアが低い大学も外さなくて大丈夫です。特定の分野、少人数の授業、地域とのつながり、授業の取りやすさが自分に合う大学も意外とあります。

3. ティアの決め方

大学の評判を1つの世界ランキングだけで決めると、研究規模の大きい総合大学に偏りやすくなります。
そのため、QS・THE等の総合順位に加えて、分野別評価、雇用者評価、日本での認知、交換留学生の履修環境を別の軸として整理しました。

ティアは評判を中心に決めていて、評価の軸と配点は次の7つです。

  • 学術評判(35):複数のランキングと長期的な評価
  • 教育・研究(20):教育環境、研究力、大学としての厚み
  • 分野別評価(20):大学全体の順位では見えにくい専門分野の強さ
  • 雇用者評価(10):卒業生・大学に対する国際的な評価
  • 日本での認知(5):日本での説明のしやすさを含む認知
  • 交換留学の履修環境(5):交換留学生向けの科目情報や履修のしやすさ
  • 確認できた人気・学内競争性(5):公開資料で確認できる場合だけ補助的に反映

協定数や派遣人数の多さそのものは加点していません。よく使われているルートは便利さの手がかりになりますが、大学の評判や教育内容とは別だからです。
学内選考の倍率も非公開が多いため、確認できない大学を推測で不利に扱ってはいません。正直、口コミだけで倍率や合格GPAを決めつけるのはおすすめしません。

配点、対象校の条件、使った大学公式資料は、ティアリスト本体の「算出方法」と「調査対象・情報源」で確認できます。
ティアの境目には編集の判断が入るので、1段階の差は絶対的な優劣として読まないのがおすすめです。同じティアの並び順も細かな順位ではありません。

4. 候補3校の作り方

最初から250校を詳しく調べなくて大丈夫です。
所属大学の募集一覧とティアリストを並べて、5分で次の3種類を1校ずつ残してみてください。
・本命候補:学びたい分野と大学の強みが合う。次に、取りたい授業を3つ探す
・発見候補:一覧で初めて知り、興味を持った。次に、学部、都市、交換留学生向けページを見る
・現実候補:語学・GPA・学期・費用が自分の条件に合う。次に、次回の募集と対象部局を確認する

3校は順位ではなく、調べる理由が違う候補です。
個人的には、知らない大学を1校混ぜておくのがおすすめです。最初から知名度だけで選ぶより、比べる軸が見えやすくなります。
地図から候補を広げたいときは、交換留学マップも一緒に使えます。

5. 最優先の確認:取れる授業

最優先は「学びたいことを学べるか」です。
高いティアの大学でも、希望する授業が取れなければ、その人にとってよい留学先とは言えません。
大学のサイトに学部やスクールがあることと、交換留学生がその授業を取れることも別です。
特に、ビジネススクール、ロースクール、医学、建築、大学院の科目は、交換留学生が対象外だったり、特定の学部間協定や前提科目が必要だったりします。「有名なビジネススクールがあるから経営学を学べる」と考えたくなりますが、そうとは限りません。

候補校ごとに、少なくとも次の3つは確認してください。
・交換留学生が選べる学部・スクールと、履修できない分野
・希望する授業の開講学期、授業の言語、前提科目
・履修登録が保証されるか、定員を超えたときに制限されるか

個人的には、取りたい授業を3つ挙げられない大学は、志望順位を上げる前にもう一度調べたほうがいいと思っています。
科目名だけでなく過去のシラバス、交換留学生向けのFact Sheet、Course Catalogueまで見ると判断しやすくなります。
候補が2校まで絞れたら、最後はティアの差より「取りたい授業があるか」「実際に履修できるか」「生活が成り立つか」を優先するのがおすすめです。

6. 立場別の使い方

a. 在学中の大学生

出発点は所属大学の最新の募集一覧です。
応募できる大学だけをティアリストで探し、評判、分野、授業、条件の順に見ていきます。
一覧に大学名があっても、自分の学部が対象か、次の募集があるかは別に確認してください。

b. 高校生・保護者

日本の大学を選ぶ材料の1つとして使えます。
ただ、「上位ティアの協定校が1校ある」ことより、志望学部から使える交換留学先、募集の頻度、語学の条件、単位認定、支援制度まで見たほうが現実的です。大学全体の協定と、進学予定の学部から使えるルートは分けて考えておくと安心です。
日本の大学ごとの候補数やTierの比べ方は、交換留学に強い大学はどこ?11大学の比較で紹介しています。

行きたい国がまだ決まっていないなら、どちらの立場でも、まずティアリストから大学名を3校拾って、交換留学マップで国と都市を見てみてください。
そこで初めて知った大学も入れて、専攻、授業の言語、生活費、学期の日程を同じ項目で比べると、国への憧れと学び方の両方から選べます。

7. 候補校の確認手順

候補が決まったら、次の5つの資料を順に確認してみてください。

  1. 所属大学の最新の募集要項:学内締切、応募資格、選考、提出書類
  2. 今の派遣先・プログラム一覧:対象学部、派遣枠、語学・GPA、学期
  3. 留学先大学のFact Sheet:受入条件、履修制限、住居、保険
  4. Course Catalogue・シラバス:授業の言語、開講時期、前提科目、定員
  5. 所属大学の担当部署:資料の食い違い、単位認定、その年度の扱い

候補の3校を同じ表に入れて、必要な英語スコアと締切を逆算する手順は、こちらで説明しています。

候補が固まったら、学内選考で見られるGPA、語学、志望理由、面接も確認しておくと安心です。

まとめ

  • ティアリストは全250校をSSSからB+に分けた候補探しの入口。同じティアの中は順不同
  • 評判を中心に配点し、協定数や派遣人数の多さそのものは加点していない
  • 最後は、学びたい分野、取れる授業、使える派遣ルートで決め、応募前に募集要項とFact Sheetを確認する

今日やることは一覧を開いて、知っている大学1校と初めて知った大学1校で、取りたい授業を3つずつ探すことです。


参考にしたサイト: QS World University Rankings 2027 / THE World University Rankings 2026 / JASSO「日本の大学での手続き」

最終確認:2026年9月7日。本記事とティアリストは候補校を考えるための参考資料です。協定、募集、対象学部、派遣枠、語学・GPA、履修科目、学期、費用は大学・学部・年度によって変わります。応募時は所属大学と留学先大学の最新の公式情報をご確認ください。