【大学間交換留学の教科書編集部】
交換留学を考える大学生のための、大学や留学エージェントから独立した情報サイトです。
全国の旧帝大で交換留学や海外大学院留学を経験したメンバーが、自分たちの経験と公式情報をもとに運営しています。
留学がカリキュラムに組み込まれている大学・学部を、地域や大学名から探せる「留学が必修の日本の大学一覧」を公開しました。
対象の学部・学科・コース、期間、留学の内容を比べられます。
1. 「留学必修」の中身の違い
同じ「留学必修」でも、中身は大学ごとに違うんです。
個人的には、「留学が必修か」より先に、学びたい内容を、どのくらいの期間、海外で学べるのかを見るのがおすすめです。
短期の語学・文化研修と、海外大学で専門科目を履修する長期留学では、大学生活への組み込まれ方がまったく別物です。
たとえば国際教養大学は1年間の留学を義務づけ、留学先で専門科目を学ぶ制度を案内しています。
一方、千葉大学の留学案内を見ると、2〜4週間程度の短期留学から長期交換留学まで、種類は複数です。
「全員留学」と聞くと全員が1年間の交換留学に行くように思えますが、そうとは限りません。
私も大学のプログラムでアメリカに1か月の短期留学をしましたが、短期研修と1年間の交換留学は別のものとして比べてみてください。違いは交換留学前に短期留学は必要?で説明しています。
大学全体ではなく特定の学部・学科や、選んだコースの履修者だけが必修になる制度もあります。
大学名に加えて、自分が出願する学部と入学年度までそろえて確認してください。
2. 一覧でできること
一覧でできることは次の3つです。
・北海道から九州・沖縄までの8地域から探す
・「大学名から探す」から、気になる大学の詳細ページへ直接進む
・各プログラムのカードで、対象課程、必修の範囲、期間、時期、留学の種類、注意点を見る
最新の掲載数は一覧の上部で確認できます。
公開情報で確認できた範囲の一覧なので、載っていない大学に必修留学制度がない、という意味ではありません。
変更や掲載漏れに気づいたら、お問い合わせから、大学名・学部名・対象年度と公式URLを添えて教えていただけると助かります。確認したうえで反映します。
3. 一覧の使い方
使い方は「地域→対象課程→公式情報」の順で、途中に期間・内容の比較をはさむ4ステップの流れです。
a. 地域・大学名からの候補探し
志望校が決まっていなければ、通学や一人暮らしができる地域から見てください。地域名を押すと、その地域の掲載プログラムへ移動します。
大学名が決まっているなら、大学名索引か「ページ内検索」が早いです。
地域は日本の大学・対象キャンパスの所在地で、留学先の国を選ぶ機能ではありません。
b. 対象の学部・コースの確認
気になる大学を見つけたら、大学名より先に、カードの対象学部・学科・コースを確認します。
同じ大学でも、別の学部に入ると制度の対象外になることがあります。表記ごとの読み方は次のとおりです。
・「全員必修」:大学全体なのか、対象学部・学科の全員なのか
・「履修者必修」「コース必修」:入学後にその課程を選べる条件と、選考があるか
・「原則全員」「要確認」:例外・代替制度・資格条件を、詳細ページと履修要項で確かめる
c. 期間・時期・内容の比較
半年〜1年の専門科目の履修を考えているなら、短期研修と同じ条件で比べないでください。語学中心か、専門科目か、実習・研修かで、準備することも変わります。
早い学年に留学する制度なら、語学や費用の準備もそのぶん前倒しです。交換留学の時期の考え方は、何年生で交換留学するかを比べた記事にまとめています。
d. 入学年度の公式資料の確認
候補が絞れたら、「詳細を見る」から大学別ページを開き、出典の大学公式情報を確認します。
一覧は候補を探す入口で、出願資格や卒業要件を最終判断する資料ではありません。
古い学部名や在学生向けの制度が残っていることもあるので、入試要項・履修要項・カリキュラムで、自分の入学年度に当てはまるかを確かめてください。「制度変更・募集停止」の欄は、今出願できる候補と分けて読むために設けています。
4. 絞り込み後の確認5項目
□ 必修の対象と条件:学部・コース・入試区分に加え、語学基準や学内選考があるか
□ 留学先と授業:希望する国や大学を選べるか、専門科目を履修できるか
□ 費用の内訳:国内大学と留学先の授業料、渡航費、住居費、保険など、どこまで別に必要か
□ 単位と卒業:帰国後の必修・ゼミ・資格課程と両立できるか
□ 行けない場合の扱い:語学基準に届かない、健康上の事情、国際情勢による変更のときにどうなるか
必修でも、留学先を自由に選べるとも、追加費用がかからないとも限りません。資料でわからなければ、オープンキャンパスや入試相談で聞いてみましょう。
奨学金は海外留学の奨学金データベースで探せますが、もらえる前提で予算を組むのは避けたほうが安心です。
個人的には、最後の「行けない場合の扱い」まで聞いておくのがおすすめです。卒業への影響を先に知っておけば、家族とも相談しやすくなります。
5. 必修でない大学との比較
留学が授業計画に入っている大学は、早いうちから準備の見通しを立てやすいです。
ただ、必修でない大学にも自分の専門に合う協定校や支援制度があることは意外と多いです。
個人的には、「必修かどうか」は入口にとどめて、国内で学ぶ専門、留学先で取りたい授業、費用、卒業までの計画をあわせて比べるのがいいと思っています。
15校の比較は留学に強い国内大学特集、協定先の数や派遣実績は交換留学に強い大学はどこ?、選び方の考え方は東大が最適とは限らないにまとめています。
入学後に協定校を絞るときは、ティアリストの使い方と協定校リストの作り方もあわせてどうぞ。
まとめ
- 一覧は地域か大学名で探し、対象の学部・コース、期間・内容、入学年度の公式資料の順に見る
- 同じ「必修」でも、短期研修から1年間の専門留学まで中身は違う
- 候補を絞ったら、5項目を公式資料と説明会で確かめる
今日やることは一覧を開いて、通える地域の対象学部を3つ選び、期間と必修の範囲を見比べることです。
高校生のうちに進めておくことは、高校生からの交換留学ロードマップで確認できます。
参考にしたサイト: 当サイト:留学が必修の日本の大学一覧(機能・表示・掲載基準) / 国際教養大学:1年間の留学義務 / 千葉大学:全員留学・留学プログラム
確認日:2026年9月8日。制度の適用は入学年度などによって違います。出願前に大学の最新資料を確認してください。体験談は筆者個人のもので、同じ結果を保証するものではありません。
「お気に入り」追加済みの記事


