【大学間交換留学の教科書編集部】
交換留学を考える大学生のための、大学や留学エージェントから独立した情報サイトです。
全国の旧帝大で交換留学や海外大学院留学を経験したメンバーが、自分たちの経験と公式情報をもとに運営しています。
長い移動を終えて現地に着いた直後は、何から手をつければいいか迷いますよね。
私は、交換留学で現地に着いてから72時間でやることは、部屋に入る、連絡できるようにする、大学の指定日程に間に合わせるの3つだと考えています。
銀行口座や長く使うスマホの契約、部屋の買いそろえは、そのあとでも困らないことが多いです。
時間ごとの流れは次の3段階です。
・0〜6時間:空港から部屋に入るまで
・6〜24時間:最初の夜と翌朝
・24〜72時間:大学の手続きと暮らしの準備
疲れていて何から手をつけるか迷ったら、4の優先順位(安全・通信・生活・手続き)に戻ってみてください。
出発前の準備は交換留学の準備チェックリスト(90日前〜当日)にまとめています。
1. 0〜6時間:空港から部屋に入るまで
着いてから6時間は部屋に入って鍵を閉めるところまで考えれば大丈夫です。
空港を出る前に、連絡と道の確認だけは済ませてください。
a. 空港での通信と到着連絡
□ スマホで地図と連絡が使える(eSIM、SIM、ローミングなど)
□ 家族に、着いたことと、これから部屋に向かうことを連絡した
□ 寮や大家に、着く時間の目安を伝えた
回線がつながらなくても、空港のWi-Fiがあれば地図と連絡は使えます。
寮や大学の電話番号と住所は、オフラインでも見られるようにしておくと安心です。
日本の大学から到着の報告を求められている人は、家族への連絡と一緒に送ってしまうと忘れません。
日本の番号でSMS認証を受け取り続けたいなら、日本の回線は解約せず、現地の回線と役割を分けておくのがおすすめです。
設定のしかたは交換留学中も日本の電話番号を残す方法で説明しています。
b. 部屋までの移動
□ 空港、大学、交通機関が案内している乗り物を使う
□ 荷物から目を離さない
部屋までは出発前に決めておいたルートで向かうのが基本です。
長い移動のあとは、自分で思っている以上に判断力が落ちているものです。
声をかけてくる客引きにはついて行かず、空港や大学が案内している正規のタクシー、電車、バスを使ってください。
暗い場所で、財布やパスポートを出したままにしないことも大事です。
個人的には、着いた日は多少お金がかかっても、迷わずに行ける方法を選ぶのがいいと思います。
c. 入室後の確認
□ 鍵の使い方と、建物の出入りのしかた
□ 避難経路、火災報知器、鍵がきちんとかかるか
□ 水、電気、暖房、Wi-Fiが使えるか
□ もともとある傷や汚れを写真に撮った
□ 管理人や寮のスタッフへの連絡方法
傷や汚れの写真は退去するときに「最初からあった」と説明するためのものです。
撮った写真は退去の日まで消さないでおけば十分です。
鍵が閉まらない、暖房が動かないなど、夜を過ごすのに困る不具合があれば、すぐに管理側へ伝えるのが早いです。
2. 6〜24時間:最初の夜と翌朝
最初の夜は食べて、薬を飲んで、充電して、寝ることができれば十分です。
a. 水・食事・薬・充電・睡眠
□ 水と、次の食事を用意した
□ いつもの薬を決められたとおりに飲んだ
□ スマホとモバイルバッテリーを充電した
疲れているときに、遠くの大きな店まで行く必要はありません。
近くの店で済ませて、明るいうちに戻ってくるくらいがちょうどいいです。
時差を早く直したくても、体調が悪いなら休むほうが先です。
高い熱、強い痛み、息苦しさがあるときは我慢せず、保険会社の窓口、大学、現地の救急に連絡してください。
証券番号や24時間窓口の確認、現地の医療保険との使い分けは交換留学の海外保険を決める確認順で説明しています。
b. 家のまわりの下見
□ 最寄りの駅やバス停と、帰り道
□ スーパー、薬局、病院
□ 大学と寮の窓口が開いている時間
□ 夜は避けたほうがいい道
□ 困ったときに駆け込める場所
観光ではなく明日から迷わず暮らすための下見です。
ただ、今いる場所や住まいがわかる投稿を、だれでも見られるSNSにその場で載せるのはやめておいてください。
個人的には、住んでいる場所がわかる写真は、しばらく時間をおいてから載せるくらいでちょうどいいと思っています。
c. 紙の連絡先メモの更新
出発前に作った連絡先のメモに、着いてからわかった情報を書き足します。
そろえておきたいのは次の5つです。
・大学:国際担当の窓口、24時間の緊急窓口、キャンパスの警備
・寮・住まい:管理人、住所、時間外の連絡先
・公的機関:現地の警察と救急の番号、日本の大使館・総領事館
・保険:アシスタンス窓口と証券番号
・身近な人:家族、現地のバディ、同居人
スマホの電池が切れたり、回線が止まったりしたときのために、紙でも1枚持ち歩いておくと安心です。
緊急番号は国によって違うので、外務省 海外安全ホームページや現地の公的機関の情報で確かめるのが確実です。
住所は英語と現地の言葉の両方で書いておくと、タクシーや救急に伝えるときに困りません。
パスポート番号を書くなら、なくしたときのことを考えて、パスポートとは別の場所にしまってください。
3. 24〜72時間:大学の手続きと暮らしの準備
2日目からは大学の手続きと、毎日の暮らしに必要なものをそろえていきます。
日時が決まっている大学の予定があれば、そちらが先です。
a. 大学からの案内
□ オリエンテーションの日時と場所を確認した
□ 学生証の受け取り方を確認した
□ 大学のメールとポータルにログインできた
□ 履修登録の期限を確認した
□ 保険、健康、安全についての案内を読んだ
わからないことは、ほかの留学生のうわさだけで決めずに、国際担当の窓口に聞くのが確実です。
実は、「友達はこう言っていた」が自分の学部や立場には当てはまらないこともよくあります。
履修は最初の2週間で入れ替えることも多いので、交換留学の履修登録で失敗しない方法(Add/Drop・Waitlist)を先に読んでおくと慌てません。
b. 現地と日本の届け出
□ 現地の住所登録や滞在許可が必要か、期限はいつかを確認した
□ 日本の在留届(またはたびレジ)を出した
届け出は期限の早いものから出していきましょう。
住所登録や滞在許可が要るかどうか、いつまでに出すかは、国、滞在期間、在留資格で変わります。
ここはネットの体験談ではなく留学先の大学と現地の役所の案内に従ってください。
日本側は、3か月以上滞在するなら在留届、3か月未満ならたびレジです(外務省)。
在留届には現地の住所を書くので、部屋に入ったこのタイミングで出してしまうと楽です。
c. 交通・支払い・長く使う回線
□ 通学に使う交通カードや定期券
□ 毎日の支払いに使うカード
□ 長く使うスマホの回線
勧められた契約にその場で入る必要はありません。
解約の条件、本人確認に何が要るか、月額、最低利用期間を読んでから決めるのがおすすめです。
大学や学生サポートがおすすめのプランを案内していれば、比べるときの材料になります。
現地の銀行口座は家賃や奨学金の受け取り方によって、すぐ要る人とそうでない人に分かれます。
個人的には、Wiseはお金を動かす入口としてかなり便利だと感じています。
口座を作るかどうかは交換留学に現地銀行口座は必要かで判断できます。
4. 迷ったときの優先順位
「今日中に全部終わらせないと」と焦ったら、安全、通信、生活、手続きの順に戻ってみてください。
たとえば体調が悪いのに銀行の予約に行くより、大学に連絡して休み、別の日に変えてもらうほうがいいこともあります。
大学の指定日時がある手続きは優先したいところですが、場所がわからない、連絡できない、体調が悪いまま無理に動くと、かえって困ることが増えてしまいます。
逆に、最初の3日で急がなくていいことは次の3つです。
・部屋を一度に全部そろえる大きな買い物
・条件をよく読んでいない長期の契約
・疲れたままの遠出や、夜遅くまでの集まり
旅行の計画は授業が始まって落ち着いてからでも間に合います。
ヨーロッパで鉄道を使う予定があるなら、定期券・早割・鉄道パスの使い分けをヨーロッパの鉄道を安く使う方法にまとめています。
個人的には、最初の3日は「何をやらないか」を決めておくほうが、気持ちがずっと楽になると思います。
5. 寂しさと英会話の不安
友達づくりは焦らなくて大丈夫です。
着いてすぐに寂しくなったり不安になったりしても、それで留学がうまくいっていないわけではありません。
長い移動で疲れていて、新しい情報も一度に入ってくるので、気持ちが追いつかないのは自然なことです。
寮のキッチンで「So what are you studying here?」と聞かれて、とっさに言葉が出てこない。最初のうちは、そんな場面がよくあります。
私もIELTSは7.5ありましたが、一番困ったのは、話そうとした瞬間に頭が真っ白になることでした。
現地で助かったのは、難しい表現より、短く返して時間を作る英語です。
「Sorry, could you say that again?」「Let me think.」と言って少し待ってもらえば、会話は止まりません。
頭が真っ白になる原因と練習のしかたは、英語が口から出ない大学生へで説明しています。
個人的には、最初の3日は寝て、食べて、大学の予定に1つずつ出られれば十分だと思っています。
まとめ
- 0〜6時間は通信、部屋までの移動、鍵、着いたことの連絡
- 6〜24時間は水、食事、薬、充電、睡眠と、紙の連絡先
- 24〜72時間は大学の案内、届け出、交通と支払い
- 迷ったら、安全・通信・生活・手続きの順に戻る
今日やることは寮の時間外の連絡先と現地の救急番号を調べて、紙に書いておくことです。
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参考にしたサイト: 外務省 海外安全ホームページ「海外留学をする方へ」 / 外務省「海外安全ホームページ」 / 外務省「オンライン在留届・たびレジ」 / JASSO「海外留学危機管理ガイド」 / 外務省「海外安全 虎の巻」
制度・安全情報は2026年9月5日時点で確認しています。体験談は筆者個人のもので、同じ結果を保証するものではありません。緊急番号、在留・住所登録、入国条件は渡航先の最新の公的情報をご確認ください。
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