【大学間交換留学の教科書編集部】
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留学前のスピーキングは毎日10〜20分でいいので続けてください。
ただし目標は出発までに流暢になることではなく、短く返す・聞き返す・質問を1つ返すことを、考え込まずに始められる状態にしておくことです。
「現地に行けば、嫌でも話すようになる」と考える人もいます。
でも今は、わからない案内は翻訳でき、課題は検索でき、日本語で過ごすこともできます。英語を使わずに済ませる道は、思ったより多いです。
1. 留学前の目標
目標は「会話を止めないこと」です。出発までに、次の4つができる状態を作っておけば十分です。
・完璧な文を待たず、知っている表現で一文目を出せる
・聞き取れないときに、黙らずに聞き返せる
・自己紹介のあと、相手に質問を1つ返せる
・授業で「I agree.」「I don’t understand this part.」から話し始められる
一言目が出ると、相手が言い換えてくれて、会話が続き、次も話しかけやすくなります。
逆に一言目で固まると、話す場を避けるようになり、話す経験がさらに減ってしまいます。
個人的には、難しい表現をたくさん知っているより、この最初の一歩が出るほうが現地では助かると思っています。
2. 読める英語と話せる英語
読める英語と、その場で返せる英語は別物なんです。
教科書の英文は読めるし、単語テストも文法問題も解ける。それでも会話になると、簡単な一文が出てこないこと、ありますよね。
話すときは相手の話を聞き、単語を思い出し、語順を組み立て、発音しながら反応を見ることを、数秒でやるからです。
私もIELTSは7.5ありましたが、一番困ったのは、話そうとした瞬間に頭が真っ白になることでした。
動画を見る、単語帳を読む、音声を聞くのも大事ですが、それだけでは「自分の考えを一文にする回数」は増えません。
日本の大学で英語を学んできて感じるのも、インプットだけでは話す回数がほとんど増えないことです。
授業の外で、話す時間をわざと作る必要があるんです。
翻訳AIはメールや案内文を読むときにはかなり助けになります。
ただ、友達との雑談、ゼミでの発言、グループワーク、寮の相談では、翻訳を挟むたびに間が空いてしまいます。冗談を返す、相手の顔を見て言い足す、といったやり取りは難しくなります。
調べ物にはAIを使いつつ、人との会話だけは短い英語で直接つなげる範囲を増やしておくと安心です。
3. 留学に行けば話せるか
「留学に行けば話せる」は半分だけ正しいです。
留学先には国内より英語に触れやすい環境があります。
ただ、海外にいることと、英語で人と関わり続けることは同じではありません。
短期留学の研究では、グループ全体のスピーキングは伸びた一方で、現地の人との交流が広く起きていたとはいえない結果も報告されています。留学中の言語使用は時間の使い方や人との関わり方で変わります。
現地では、こんな過ごし方もできてしまうんです。
・授業が終わったらすぐ寮に戻り、一人で課題を進める
・日本人同士で過ごす
・わからないことは検索と翻訳だけで済ませる
・大人数の会話では聞き役に回り続ける
どれも悪いことではありません。個人的には、疲れた日に日本語で休むのは必要だと思っています。
ただ、それが毎日になると、英語を話す機会は思ったほど増えません。
一方で、出発前の英語力だけで留学中の伸びが決まるわけでもありません。
研究レビューでも、期間、交流の量、不安や動機、現地での行動など、多くの要因が関わるとされています。
それでも、短い返事と質問が出せれば、着いた直後から会話に入りやすくなります。出発前の準備は伸び幅の保証ではなく現地で練習を始めるまでの距離を縮めるものです。
留学で英語が伸びる人と伸びにくい人の違いは、次の記事で説明しています。
英語力そのものに不安があって、交換留学に応募できるか迷っている人は、応募条件と現地生活の英語を分けて考えると整理しやすいです。
4. 練習する5つの場面
長い自己紹介を暗記しても、相手が想定外の質問をすると止まります。
留学前は現地で何度も起きる場面を短く練習するほうが役に立ちます。場面は次の5つです。
・初対面:自己紹介のあと、相手に質問を返す(「What are you studying?」)
・聞き取れないとき:わからないまま笑って終わらせない(「Could you say that again?」)
・授業:賛成や意見の言い出しを作る(「I agree, because …」)
・グループワーク:役割を確かめて、小さく提案する(「What should I work on?」)
・生活:寮や窓口、店で、状況と希望を伝える(「I have a problem with …」)
例文は丸暗記せず、後ろに自分の情報を足して使います。
型は「短く答える → 理由を1つ足す → 相手に質問する」の1つで十分です。
専攻を聞かれたら、専攻名だけで終わらせず、選んだ理由を一文足して、相手の専攻も聞いてみてください。暗記した自己紹介が、それだけで立派な会話です。
5. 毎日10分の練習
個人的には、話す練習で一番大事なのは、特別な教材より、次の日も話すことだと思っています。
週末に1時間まとめて話すより、毎日短く英語を取り出すほうが続きます。10分の使い方は次のとおりです。
- 1分:留学先で話しそうなお題を1つ決める
- 4分:原稿を見ずに、止まってもいいので話す
- 2分:言えなかった表現を3つだけ直す
- 3分:同じお題に、直した表現を使って答え直す
1回目から正しく話そうとすると、考える時間ばかり長くなりがちです。
先に話し切って、あとで3つだけ直すほうが、話す量と直す練習を両立できます。
この10分は独り言でもできますが、間違いに気づきにくいのが弱点です。
それでも、お金をかけたくないなら独り言から始めて大丈夫です。
私は相手を探さなくていいAI英会話として、スピーク(Speak)
を450日使ってきました。
何を練習するかを自分で決めなくても、留学で使う場面のフレーズを言わせて直してくれるアプリです。ChatGPTとの違いはSpeakのレビューで比べています。
ペラペラになったわけではありませんが、話そうとして頭が真っ白になることが減り、完璧な文を待たずに一言返せるようになりました。
無料体験は7日間で、終わる24時間前までに解約しないと有料プランに自動更新されます。
向く人・向かない人や弱点はレビューに、毎日何分どう使うかは使い方の記事にまとめています。
6. 人と話す場所
毎日の練習とは別に、予想外の返事が来る人との会話も必要です。
まずは自分の大学の国際交流センター、留学生支援の窓口、学生団体のページを見てください。
大学名と一緒に、次の言葉で検索すると見つけやすいです。
・「大学名 Language Exchange」
・「大学名 留学生 交流」
・「大学名 会話パートナー」
・「大学名 国際交流 イベント」
・「大学名 バディプログラム」
九州大学や東京大学のように、Language Exchangeや会話パートナーの制度を案内している大学もあります。
名前は大学ごとに違うので、見つからなければ国際交流の窓口に直接聞くのが早いです。
相手を英語のネイティブに限る必要もありません。留学先では、いろいろな言語背景の学生と英語で話します。お互いに学習者だからこそ、聞き返す、言い換える練習にもってこいです。
7. AIと人の使い分け
練習の方法にはそれぞれ得意なことと弱いところがあります。
・独り言・録音:無料ですぐできる。誤りに気づきにくい。毎日の最小単位にする
・AI英会話:予約なしで話す量を作れる。人との関係そのものではない。毎日の基礎練習にする
・Language Exchange:予想外の返事や文化の違いに触れられる。日程と相手に左右される。週1回の実戦にする
・オンライン英会話:人から直接反応がもらえる。予約、時間、費用がかかる。定期的な実戦にする
1つに絞る必要はありません。
私の感覚では、AIは自主練、人との会話は試合に近いです。毎日はAIか独り言で口を動かし、週に1回は人と話して「本当に伝わるか」を確かめる組み合わせなら、続けやすさと実戦の両方がそろいます。
AIとオンライン英会話の選び方は、次の記事で説明しています。
出発まで3か月あれば、毎日10〜20分、週1回人と話す、週末に言えなかった表現を5つ残す、で約90回は話し始める練習ができる計算です。
12週間の組み方は留学3か月前のスピーキング勉強計画、1か月を切っているなら留学1か月前に優先する英会話練習にまとめています。
試験勉強で忙しい日は5分に縮めてもいいので、話す練習をゼロにしないでください。
中学の英文法や基本単語から不安がある人は、話す練習だけを先に進めるより、基礎のやり直しと短い発話を並行するほうが進めやすいです。
まとめ
- 留学前のスピーキングは毎日10〜20分で十分。AIか独り言で話し、週1回は人と話す
- 出発前に作るのは流暢さではなく短く返す・聞き返す・質問を返す一言目
- 留学は英語を使う機会になるが、話す量までは自動で増えない
今日やることは5つの場面から1つ選んで、原稿なしで1分話して録音することです。
毎日の練習相手にAIを使うなら、Speakの7日間の無料体験
で、次の日もアプリを開けるかを試してみてください。
参考にしたサイト: Speak公式「AI英会話スピーク」 / Speak公式サイト / Todd Hernández(2016)短期留学中の言語接触とスピーキング / Mitchellほか「Language learning and study abroad」 / Hirai(2018)留学による言語能力の変化に関する研究レビュー / Gherghel・Yasuda・Kita 留学中の時間利用と言語使用 / 九州大学「留学準備」 / 九州大学「会話パートナー」 / 東京大学「Language Exchange Program」
最終確認:2026年9月7日。体験談は筆者個人のもので、同じ結果を保証するものではありません。Speakの機能、無料体験、料金、解約の条件は変わることがあるので、申し込む前に公式サイトと申込画面で確認してください。
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