交換留学を目指したいけれど中学英文法も不安な大学生のやり直し方

交換留学を目指す大学生が中学英文法からやり直すイメージ

【大学間交換留学の教科書編集部】

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全国の旧帝大で交換留学や海外大学院留学を経験したメンバーが、自分たちの経験と公式情報をもとに運営しています。

中学英文法が不安でも、大学生から戻って遅すぎることはありません。
ただ、中学英文法を完璧にしてからTOEFL・IELTSに進もうとすると、いつまでも留学対策が始まりません。

交換留学を目指すなら、中学英文法はTOEFL・IELTSの英文を読み、聞き、自分の意見を話し、書くための土台として、短期間で組み直すものです。
わからないまま難しい試験教材に進み、毎回なんとなく訳しているほうが、結局は時間がかかります。
基礎を復習したら、早めに試験対策に移るのが近道です。

独学が何度も止まる人向けに、私がIELTS対策で利用したLIBERTY English Academyを選ぶ基準も書いています。

1. 英文法の不安の4分類

「中学英文法が不安」には次の4つの状態があります。
参考書を買う前に、自分がどこで止まっているかを見分けるのが先です。
同じ「文法が苦手」でも、やることは意外と違うんです。
TOEFL・IELTSの公式問題をまだ一度も見ていないなら、先に試験の形式と今の位置を確認しておくと判断しやすいです。

a. 忘れているだけ

解説や例文を見れば、「そうだった」と思い出せる状態です。
1冊を時間をかけて精読するより、薄い教材を速く1周して、間違えた単元だけ戻るほうが進みます。
be動詞と一般動詞の疑問文・否定文で迷うなら、最初から薄く1周するのが早いです。

b. 仕組みの理解不足

仕組みを理解しないまま暗記してきた状態です。
三単現、現在完了、関係代名詞という言葉は知っているのに、「なぜその語順になるのか」は説明できない。
4択問題なら選べても、長文になると主語と動詞を見失います。
問題数を増やす前に、主語と動詞、修飾する部分の関係を取りながら短い英文を読む練習が必要です。

c. 使う速さの不足

理解はしているのに、使える速さになっていない状態です。
文法問題は解けるのに、会話で質問されると単語だけになる。Writingでは1文書くたびに時制を調べる。
この状態なら、文法書より、短い文を声と文字で何度も作る練習が先です。音読や会話の時間を増やすと変わってきます。

d. 一人では続かない状態

教材の中身より、毎回違う教材に移る、数日で止まる、応募の締切から逆算できないことが問題になっている状態です。
「もっとわかりやすい1冊」を探し続けるより、学習計画をだれかと一緒に決めたほうがいいこともあります。

英語が話せない状態から選べる留学と、準備して狙う交換留学の違いは、次の記事で整理しています。

2. 10文の実力チェック

参考書を開く前に、次の日本語を正確さにこだわりすぎずに英語で声に出してみてください。
単語が少しわからなくても、文の形を作れるかを見ます。

  1. 私は福岡の大学で学んでいます。
  2. 昨日は英語を勉強しませんでした。
  3. あなたはなぜ交換留学をしたいのですか。
  4. 私は来年、海外の大学で学ぶ予定です。
  5. 私は高校生の頃から留学に興味があります。
  6. 英語がもっと話せれば、授業で質問できます。
  7. これは私が受講したい授業です。
  8. この授業は英語で行われます。
  9. 私の大学より、その大学の方が留学生が多いです。
  10. 現地に着いたら、国際担当者に連絡します。

7〜8文を大きく迷わず作れるなら、中学英文法を最初から何周もする必要はありません。
4〜6文なら、間違えた形を中心に復習すれば大丈夫です。
3文以下、または疑問文と否定文がほとんど作れないなら、一度全体をやり直したほうが、その後のTOEFL・IELTS対策が進みやすくなります。

これは資格試験ではなく、どこから勉強するかを決めるためのチェックです。
客観的な目安もほしいなら、British Councilの無料レベルテストで文法・語彙・表現を確認できます。

3. 6週間のやり直し計画

6週間の計画は交換留学から逆算して組んでいます。
とはいえ「中学英文法を完全に身につける期限」ではありません。
基礎だけを勉強している状態から、TOEFL・IELTSの4技能を練習する状態に移るための目安です。どれくらいかかるかは、今の英語力と1日の勉強時間で変わります。

・準備日:10文チェックで穴を見つける。志望校、必要な試験、目標点、応募の締切も確認する
・1〜2週目:語順、be動詞・一般動詞、疑問文・否定文、時制。毎日10分の音読とやさしいListeningも始める
・3〜4週目:助動詞、不定詞・動名詞、受動態、現在完了、比較。短い英作文と試験の入門問題も始める
・5〜6週目:接続詞、関係詞、条件文、間違えた単元の復習。TOEFL・IELTSの技能別の練習を中心にする
・7週目以降:間違いが出たときだけ文法に戻る。公式問題、語彙、Listening、Speaking、Writingに進む

a. 1〜2週目:英語の骨格の復習

最初は、難しい文法用語より「だれが・どうする・何を」の順番を取れるようにします。
肯定文を否定文と疑問文に変え、現在の文を過去と未来に変える。
この操作ができるだけでも、ReadingとSpeakingの負担はかなり変わります。

b. 3〜4週目:1文の広げ方

次に、理由、条件、比較、経験を足します。
交換留学の志望理由を想定して、「なぜ行きたいか」「何を学びたいか」「帰国後にどう使うか」を2〜3文で作ってみてください。文法の練習がそのまま応募準備にもつながります。

c. 5〜6週目:使いながら穴埋め

ここからは文法の割合を下げて、英語を使っていて見つかった穴に戻ります。
試験問題で主語と動詞を見失った、Speakingで過去形が出なかった、Writingで長い1文が崩れた。そのたびに、その単元だけ復習します。

4. 毎日45分の時間割

毎日45分なら、「理解・練習・使う」の3つを1日に全部入れるのがおすすめです。
分け方は次のとおりです。
・15分:1つの文法事項の説明と例文を読む
・10分:練習問題を解き、間違えた理由を書く
・10分:例文を音声で聞いて、声に出す
・10分:同じ形で、自分の留学準備について3文作る

忙しい日は20分でも大丈夫です。説明5分、問題5分、音読5分、自分の文5分にします。
週末に3時間まとめて進めるより、翌日も同じ文型に戻るほうが、覚えたことを取り出す練習になります。
まずは1週間、この4つを毎日入れてみてください。

公開されている学び直しの体験談でも、「中学生向けの教材に戻る恥ずかしさ」「計画どおり進まない焦り」「解説を理解しただけで使えると思ってしまうこと」はよく出てきます。
個人的には、基礎の進み具合は、読んだページ数より自分で1文を作れるかで確かめるのがいいと思っています。

5. 教材の選び方と試験問題

教材は1冊で十分です。
やり直し用の教材は、説明が短く、例文に音声があり、答えを確認できるものを1冊だけ選んでください。
「6週間で最後まで触れられる本」かどうかで選ぶのがおすすめです。

無料で始めるなら、British CouncilのA1–A2 Grammarが使えます。
先に問題を解いてから説明を読む作りなので、わかっている単元まで読み直す必要がありません。
ただ、無料教材を何十ページも保存して終わるくらいなら、1冊に決めたほうがいいです。選択肢が多いことと、勉強が進むことは別です。

TOEFL iBTはReading・Listening・Speaking・Writingの4技能を扱います。IELTSのWriting・Speakingでも、文法の幅と正確さは評価項目の1つです。
中学英文法の問題集で正解できても、読む・聞く・話す・書くで使えなければ、応募の準備は終わりません。
受ける試験がまだ決まっていないなら、教材を買い足す前に選び方を確認しておくと安心です。

志望校の必要点がわからないなら、協定校から逆算します。
IELTSのスコアごとに狙える留学先は、IELTS 5.0〜7.0でどこまで狙えるかにまとめています。

6. やり直しで失敗しやすい6つのパターン

a. 試験問題の後回し

まずは、文法を完璧にするまで試験問題を見ないパターンです。
試験で必要な読み方や答え方は、文法書だけではわかりません。
基礎を戻しながら、遅くとも3週目には試験の入門問題に触れておくと、何を戻すべきかも見えてくるはずです。

b. 詳しい文法書の精読

辞書のような文法書は、疑問が出たときに引くと役に立ちます。
ただ、最初の1冊として全ページを理解しようとすると、交換留学の準備が文法書を読む作業に変わってしまいます。

c. 教材の乗り換え

1冊目でわからなかったところを、別の説明で確かめるのはいい使い方です。
ただ、メインの教材が毎週変わると、何が終わって何が残っているのかわからなくなります。

d. 読むだけの学習

わかることと使えることは別です。
新しく確認した形で、「今日したこと」「留学先で学びたいこと」「今困っていること」を1文ずつ作ってみてください。間違っても大丈夫です。

文法を理解しても、会話の速さで取り出すには別のくり返しが必要です。
毎日10分の発話の習慣と、留学前に練習したい場面は次の記事で整理しています。
相手を探さずに毎日声に出す方法として、AI英会話アプリのSpeakが合うかどうかはSpeakを450日使ったレビューに書いています。

e. 英会話だけで解決

いきなり英会話だけで解決しようとするのも、よくある失敗です。
人と話す練習は必要ですが、基本の語順がわからないまま自由会話に入ると、毎回同じ単語だけで終わりがちです。
オンライン英会話を先に始めるなら、その週に復習した疑問文、過去形、現在完了などを使うテーマを決めておくと、復習と会話がつながります。
基本の1文がほとんど作れないなら、最初の2週間は文法と短い音読を優先したほうが進めやすいです。

f. 基礎に戻った自分を責めること

戻る場所がわかったのは、今の位置が見えたということです。
「応募の前に気づけてよかった」と考えて大丈夫です。

7. 英語塾LIBERTYという選択肢

独学が何度も止まった人には、英語塾という選択肢もあります。
LIBERTY English Academyは、独自の「Grammar Table」を掲げて、TOEFL・IELTS・TOEIC・英検などの対策をオンラインと通学で教えている英語塾です。

私もLIBERTYで学びながらIELTS対策を進め、IELTS 7.5を取得しました。
ただ、受講しただけで自動的に点数が上がったとは考えていません。授業の外でも勉強を続け、試験の形式に合わせた練習を重ねる必要があったんです。
私が価値を感じたのは、断片的だった英文法を1つの見方で整理して、何を学び直すか迷う時間を減らせたことです。

中学英文法が不安だからといって、すぐに高額な英語塾に入る必要はありません。
薄い教材を1冊進められて、わからない箇所を自分で見つけられるなら、まずは独学で十分です。
一方、文法を1つずつ覚えてきたのに全体のつながりが見えない人、教材を変えても同じところで止まる人、TOEFL・IELTSの締切が迫っている人には、検討する価値があります。

a. 検討しやすい人

・TOEFL・IELTSの目標点と応募の締切が決まっている
・文法を断片的に覚えていて、英文の構造で迷う
・独学を何度か始めたが、続かなかった
・授業の外でも毎日勉強する時間を取れる
・総額を確認したうえで、費用を負担できる

b. 急いで申し込まなくていい人

・必要な試験、目標点、応募時期が決まっていない
・基礎の教材1冊を自分で続けられる
・必要なのは日常会話の練習量だけ
・授業以外の勉強時間をほとんど取れない
・受講料が生活費や留学費を圧迫する

c. 料金と総額の確認

2026年9月6日に公式サイトで確認したグループレッスンの料金は次のとおりです(税込)。
・ショート:24回(各90分)336,000円、入会金55,000円を含めた合計391,000円
・ベーシック:48回(各90分)576,000円、入会金55,000円を含めた合計631,000円
・アドバンス:72回(各90分)792,000円、入会金55,000円を含めた合計847,000円

分割払いの月額だけを見ずに、受講料と入会金を足した総額で考えてください。
公式サイトは、目標を達成した人の平均の自習時間を1日1.5時間と案内しています。成果保証にも、宿題、復習、指定された自習などの条件があります。
正直、受講料を払えば自動的に英語力が上がるサービスではありません。

この価格なので、無料相談は「入会する場」ではなく「今の弱点と必要な支援を確認する場」として使うのがいいと思います。
「自分に合いますか」に加えて、聞いておきたいのは次の6つです。

  1. 今の英語力で、なぜそのコースと回数が必要なのか
  2. 目標点と応募の締切に対して、どんな学習計画になるか
  3. 週の授業回数と、1日に必要な自習時間
  4. 中学英文法の穴をどの段階でどう確認するか
  5. TOEFL・IELTSの技能別の対策にいつ移るか
  6. 追加費用、休会、解約、返金、成果保証の条件

相談した日に申し込む必要はありません。
料金・コース・保証の条件は変わることがあるので、持ち帰って独学やほかのサービスと比べてから決めると安心です。

LIBERTYの無料相談で、目標点までの学習計画と総額を確認する

すでにIELTSを何度か受けて6.0前後から伸びないなら、問題演習と英語の土台のどちらで止まっているかを先に分けるのが早いです。
私が7.5を取るまでに感じた壁は、次の記事に書いています。

8. 塾が必要かの見極め方

個人的には、最初から「独学かLIBERTYか」の2択にしなくていいと思っています。
迷ったら、まず薄い教材を1冊に絞り、2週間だけ毎日取り組んでみましょう。そのあとで、2の10文をもう一度作ってみてください。
結果ごとの次の一手は次のとおりです。

  • 前より文が作れるなら、独学を続け、3週目から試験対策の割合を増やす
  • 同じところで迷うなら、大学の語学支援、先生、学習相談などを使う
  • 教材選びと計画で止まるなら、英語塾の無料相談を使い、必要な支援を比べる
  • そもそも2週間続かないなら、授業の内容より、締切と進み具合の確認がある環境を考える

LIBERTYの価値を感じやすいのは、文法の知識がゼロの人というより、自分で断片的に勉強してきたけれど全体がつながらず、締切までの計画づくりも必要な人だと思います。
逆に、1冊進めれば理解が戻ってくる人は、その数十万円を受験料や留学費に残すのも筋の通った選び方です。

9. 中学英文法の次にすること

基礎を戻したら、Reading・Listening・Speaking・Writingに分けて弱点を確認します。
TOEFL iBTは4技能を扱い、留学先の授業でも同じ4つを使うからです。
・Reading:主語・動詞と修飾を分ける。短い長文で文の構造と要旨を取る
・Listening:時制、否定、疑問を音で聞き分ける。スクリプト付きの音声を聞いて音読する
・Speaking:短く正確な文をすばやく作る。自分の意見を30秒で話して録音する
・Writing:1文を崩さずに理由や条件を足す。3〜5文を書き、誤りを直して書き直す

基礎の語彙を終えて、自然な表現や音まで広げたいなら、Distinctionを使った感想もまとめています。

まとめ

  • 最初に「忘れた」「理解していない」「使えない」「続かない」のどれかを分ける
  • 薄い教材1冊と、声に出す・文を作る練習を組み合わせ、3週目からはTOEFL・IELTSの問題で文法の穴を探す
  • 独学が何度も止まり、目標点と締切があるなら、LIBERTYのような英語塾も料金と自習時間を見て比べる

交換留学で必要なのは、英文を読み、講義を聞き、自分の考えを話し、課題を書くために、基本の文を迷わず使えることです。
今日やることは2の10文を声に出して英語にしてみることです。できなかった文が、最初に戻る場所になります。


参考にしたサイト: British Council「A1–A2 grammar」 / British Council「Online English level test」 / ETS「TOEFL iBT Test Content」 / IELTS「IELTS scoring in detail」 / LIBERTY「Grammar Table」 / LIBERTY「コース・料金」 / Kumiko先生「私がゼロから英語をやり直すならこの4ステップ」 / 大人大学生×ノマド「45歳からの英語学び直し」 / haruna「カナダ留学に向けた英語学習」

最終確認:2026年9月6日。体験談は筆者個人のもので、同じ結果を保証するものではありません。noteなどの体験談も個人の経験です。サービスの料金・コース・保証条件、試験の内容は変わることがあります。利用・受験の前に各公式サイトで確認してください。特定の得点上昇や合格を保証する記事ではありません。