【大学間交換留学の教科書編集部】
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英検準1級を取っておけば交換留学にも使えるのか、気になりますよね。
私は交換留学のためだけなら、英検準1級は取らなくていいと思っています。
多くの交換留学ではTOEFLかIELTSのスコアが求められ、英検準1級を持っていても、そのまま出願条件を満たせるとは限らないからです。英検の対策に使う時間は、TOEFLかIELTSに回すのがおすすめです。
目的別に見ると、優先度は次のとおりです。
・交換留学に応募する:低い。まず所属大学と協定校が受け付ける試験を確認する
・大学受験で使う:条件次第で高い。志望学部と入試方式の最新の募集要項を見る
・英語の現在地を測る:それなりに価値がある。公式の過去問で4技能の弱点を見る
・なんとなく資格欄を埋めたい:低い。同じ時間で先に進めたほうがいい勉強がないか考える
2026年度の個人申込の検定料は10,400円で、対策にも時間がかかります。
1. 交換留学での英検の扱い
交換留学が目的なら、TOEFLかIELTSを優先してください。
交換留学では所属大学の学内応募の条件と、協定校の受入条件の両方を満たす必要があります。
立命館大学の留学案内は英語圏への交換留学では、ほとんどの大学で出願時にTOEFLの正規スコアかIELTSが必要になると説明しています。
京都大学の学内応募基準も、英語で学ぶ場合はTOEFL iBTかIELTSが基準です。
「英検準1級は難しい試験だから、留学にも使えるはず」と考えたくなりますよね。
実は、試験の難しさと、出願先がそのスコアを受け付けるかは別の話です。
募集要項にTOEFL・IELTSと書かれていれば、準1級を持っていても、あらためてその試験を受けることになってしまいます。
どの試験が一番難しいかを非公式の換算表で比べるより、大学が指定する試験と最低点をそのまま見るのが確実です。
英検を認める留学先もあります。
英検協会は、米国・オーストラリア・カナダの400を超える大学・カレッジで英語力の証明として受理されると案内していて、英検CSEスコアを条件の一つに含める日本の大学の留学制度もあります。
ただ、自分の大学から応募できる協定校は限られていて、そのプログラムが英検を受け付けなければ使えません。
大学全体の正規入学で英検が認められていても、交換留学のプログラムでは使えないこともあります。
個人的には、交換留学を目指す大学生なら、英検準1級の単語帳を買う前に協定校のリストを作るのがおすすめです。
候補校が受け付ける試験を並べてから、TOEFLかIELTSかを決めれば大丈夫です。
TOEICだけで応募できるかは交換留学にTOEICだけで応募できるか、IELTSの点数ごとに狙える範囲はIELTS 5.0〜7.0でどこまで狙えるかで説明しています。
2. 英検準1級で測られる力
英検協会は準1級を「大学中級程度」の目安としていて、社会生活で使う英語を理解し、自分の考えを根拠とともに伝える力を求めています。
一次試験はリーディング・ライティング90分とリスニング約30分、二次試験は約8分の面接です。
ライティングには英文要約と意見論述があり、面接では4コマのナレーションや社会的な話題への意見が問われます。
単語の暗記だけでは受からず、読む・聞く・書く・話すを一度に点検できるのが長所です。
ただ、留学先の授業で必要な力とは差があります。
・長文読解:語彙と読解の現在地はわかるが、専門の論文を大量に読む練習にはならない
・要約と意見論述:要点を短く書き、主張と根拠を組む練習になるが、複数の資料を引用するレポートとは違う
・面接:短い時間で考えを英語にする練習になるが、講義中の議論やグループ課題とは違う
英検CSEスコアでは技能ごとの結果も見られます。
合否だけを見るより、「リスニングは伸びたが、ライティングが弱い」のように、次に何を勉強するかを決める材料に使ってみてください。
3. 大学受験での英検の使い道
大学受験では交換留学より英検を使える場面が多くあります。
文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項も、英検やTOEFLなど4技能を測る資格・検定試験の結果を大学が活用する考え方を示しています。
ただし使い方は大学、学部、入試方式、年度で違うので、「準1級があればどこでも有利」ではありません。
募集要項では使われ方ごとに次の点を確認してください。
・出願資格:級の合否か、CSEスコアか、CEFRか
・得点換算:何点として扱われるか、当日の英語の受験も必要か
・試験免除、加点:免除される科目や加点の幅、合否判定での扱い
・総合型・推薦:必須の条件か、実績の一つとして見られるか
あわせて、必要なCSEスコア、4技能すべての受験が要るか、従来型とS-CBTのどちらを受け付けるか、取得時期、証明書の出し方も見ておくと安心です。
英検協会の「英検・TEAP・IELTS 活用校検索」は候補を探す入口になりますが、最後は志望大学の最新の募集要項で確認してください。
出願資格や得点換算に直結するなら、準1級を取る価値ははっきりしています。
志望する入試方式で使えないなら、「周りが取っているから」だけで時間をかける必要はありません。
4. 英語学習の目標としての価値
試験がなくても英語は学べます。
それでも、試験日という締切と、合否や技能別スコアという結果があると、勉強を続けやすい人もいますよね。
英検2級に受かって次の目標がなくなった人には、準1級はちょうどいい次の目標になります。
社会的な話題を読み、要約し、意見を述べる練習は、英語で専門科目を学ぶときの基礎にもなります。
ただ、合格した時点で勉強を止めたら、その結果はすぐ過去のものになってしまいます。
個人的には、「英語を学び続ける途中で、準1級を使って今の位置を確かめる」という順番がいいと思っています。
試験のあとは答案とCSEスコアを見直して、弱かった技能を次の3か月でどう伸ばすかまで決めてみてください。
要約や意見論述では、英語以前に「この文章の要点は何か」「自分はなぜそう考えるか」が必要です。
日本語でも本や長い記事を読み、要約と意見を作る習慣を持つと役に立ちます。
5. 取る価値がある人・後回しでいい人
英検準1級を取る価値があるのは、次のような人です。
・志望大学の入試で、出願資格、得点換算、免除、加点に使えると募集要項で確認できた
・英検2級のあと、次の締切がほしい。受けたあとに4技能の弱点まで見直すつもりがある
・留学の応募まで時間がある高校生で、大学受験で使ったあと早めにTOEFL・IELTSに移れる
・社会的なテーマの読解、要約、意見を鍛えたい
反対に、次のような人は後回しで大丈夫です。
・交換留学の応募が近い。協定校が求めるTOEFL・IELTSの点を取るのが先
・大学受験でも留学でも、使い道が決まっていない
・資格欄を埋めたいだけ
・英検対策で単語問題ばかりになり、読む・聞く・書く・話す機会が減っている
大学生になってから受けるのも、今の位置を確かめる締切としては意味があります。
ただ、交換留学の応募が近いなら、英検は挟まずにTOEFL・IELTSの準備を先に進めてください。
個人的には、「何に使うか」を1文で書けないなら、今すぐ申し込まなくていいと思っています。
反対に、「この入試で出願資格になる」「英検2級のあとの勉強を半年続けるために使う」と言えるなら、受験日はいい締切になります。
6. 大学受験から交換留学までの順番
高校生のうちから交換留学を考えているなら、英検とTOEFL・IELTSは時期で役割を分けると整理しやすいです。
順番は次の4つです。
- 志望大学の入試を確認する。準1級やCSEスコアが出願、換算、加点に使えるかを見る
- 入試で使えるなら、必要な時期までに取る。受験勉強と重なるので、何度もだらだら受け続けない
- 大学に入ったら、協定校を先に見る。行きたい国、大学、学部が受け付ける試験を一覧にする
- TOEFLかIELTSに移る。公式サンプルを試し、応募締切までに再受験できる日程を組む
準1級で身につけた語彙、要約、意見論述は、TOEFL・IELTSの勉強にも使えます。
ただ、TOEFL・IELTSにはそれぞれ独自の問題形式があるので、移ったあとはその形式に合わせた練習が必要です。
私はLIBERTY English AcademyでIELTSの対策をして、7.5を取りました。そのときの話はIELTS 6.0から伸びない人へに書いています。
高校から大学までの準備の流れは次の記事で学年別にまとめています。
まとめ
- 交換留学のためだけなら、英検準1級は取らなくていい。TOEFL・IELTSを優先する。英検を受け付ける留学先もあるが、自分の協定校で使えるとは限らない
- 大学受験で出願資格、得点換算、免除、加点に使えるなら、取る価値は大きい
- 学習の目標として受けるなら、合格で止めずに、技能別の結果を次の勉強につなげる
今日やることは英検準1級を何に使うのかを1文で書いて、交換留学なら所属大学と協定校の語学要件を、大学受験なら志望学部の募集要項を開くことです。
資格を最終目標にせず、留学後にも使える語彙を増やしたい大学生には、Distinctionの単語帳を使った話も参考になります。
参考にしたサイト: 日本英語検定協会「準1級の過去問・試験内容」 / 日本英語検定協会「準1級の試験内容」 / 日本英語検定協会「英検CSEスコアとは」 / 日本英語検定協会「2026年度 試験日程・会場・検定料」 / 日本英語検定協会「英検・TEAP・IELTS 活用校検索」 / Eiken Foundation of Japan「Recognition」 / 立命館大学「海外留学を計画する 語学の学習」 / 京都大学「留学に必要な語学力」 / 広島大学「語学試験」 / 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」
最終確認:2026年9月6日。体験談は筆者個人のもので、同じ結果を保証するものではありません。英検の試験内容・検定料、大学入試での活用方法、交換留学の語学要件は変更される場合があります。受験・応募時は、英検協会、志望大学、所属大学、留学先大学が公開する最新情報をご確認ください。
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