【大学間交換留学の教科書編集部】
交換留学を考える大学生のための、大学や留学エージェントから独立した情報サイトです。
全国の旧帝大で交換留学や海外大学院留学を経験したメンバーが、自分たちの経験と公式情報をもとに運営しています。
※この記事は広告ではありません。WSJや販売サイトとは提携していません。
時事ニュースと英語を一緒に身につけたい大学生には、ウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal、以下WSJ)がおすすめです。
日本語版でニュースの背景をつかんでから、同じテーマを英語版で読めるからです。
英字新聞をいきなり開いて、知らない単語の多さに疲れてしまった人ほど違いがわかります。
学生・教職員向けのアカデミックディスカウントは、2026年9月20日時点で12か月6,600円、月換算550円(税込)です。
ただし、学生限定ではない別の年間キャンペーンに、これより安い価格もあります。
1. 日本語版と英語版の読み方
WSJはダウ・ジョーンズが発行する米国の経済紙です。
マーケットだけでなく企業、テクノロジー、世界情勢、政策、キャリア、ライフスタイルまで扱います。
日本語版には、英語版から日本の読者に関係の深い記事が翻訳・編集されて載り、日本語版独自の記事もあります。
対象プランなら、日本語版に加えて米国版、アジア版、ヨーロッパ版などの英語記事も読めます。
英字新聞が続かないのは、英語力だけのせいではありません。
知らない制度、人物、企業、専門用語が外国語で一度に出てくるので、英語がわからないのか、背景を知らないのか、自分でも区別がつかなくなります。
先に日本語版で「何が起きたか」「誰と誰が対立しているか」「数字がなぜ大事か」をつかめば、英語版では言葉の処理に集中できます。
読み方ごとの違いは次のとおりです。
・日本語版だけ:海外の経済・企業ニュースを短時間でつかめるが、英語に触れる量は少ない
・英語版だけ:実際の報道英語と海外の視点に触れられるが、辞書を引く作業が中心になりやすい
・日本語→英語:背景がわかった状態で表現と論理の組み立てを追える。ただ、全訳を照らし合わせ始めると時間がかかる
日本語は「答え」ではなく補助線として使ってください。
日本語版でつかむのは「争点」と「結論」だけで十分です。
英語版では、その結論を記者がどんな語順と根拠で組み立てているかを見ます。
2. 特集「英語でニュース深読み」
個人的に、WSJ日本版でいちばんおすすめしたいのが特集「英語でニュース深読み」です。
WSJの記事に出てきた大事な単語や表現を取り上げて、その意味とニュースの背景を日本語で解説してくれます。
単語帳と違って「なぜ今、この表現が使われたのか」までわかるので、英語と時事の勉強が別々になりません。
連載第1回では、米大統領選の文脈で使われるcoalitionが扱われました。
辞書では「連合」「連立」ですが、選挙報道では、年齢、人種、学歴、地域などが違う複数の支持者層を束ねた支持基盤を指します。
2026年9月17日の回では、水域の固有名を指すhydronymが、米国とカナダの関係をめぐるニュースと一緒に解説されました。
日常会話ではまず出会わない語でも、なぜ政治的な意味を持ったのかを知ると、ニュースの読み方が一段深くなります。
単語は日本語訳とのペアではなく「誰が、どの場面で、何を示すために使ったか」まで残しておくと、留学先の授業でニュースを議論するときにも使えます。
記事ごとの公開範囲は時期やログイン状態で変わることがあります。WSJ日本版で特集名を検索して、今の閲覧条件を確かめてください。
3. 金融・企業ニュースの言葉
WSJの強みは記事の本数より、数字の意味を考えやすいことです。
金利、インフレ、為替、債券利回り、企業決算、M&A、資金調達といった話題が、政策や企業の競争戦略とつながった形で出てきます。
たとえば中央銀行の利上げなら、「政策金利が何%になった」で終わらず、住宅ローン、国債、企業の借入、通貨、株価評価への影響まで追えます。
企業決算でも、売上高と利益の増減だけでなく経営陣の見通し、価格決定力、投資家の予想との差が焦点になります。
よく出てくる表現は、たとえば次の5つです。
・pricing power:値上げしても顧客を失いにくい力
・guidance:企業が示す今後の業績見通し
・headwinds / tailwinds:事業や景気への逆風・追い風
・tightening / easing:金融引き締め・緩和
・beat / miss expectations:市場予想を上回る・下回る
辞書だけでは実務の感覚がつかみにくい言葉ですが、いろいろな記事でくり返し出てくるので、読むほど意味がはっきりしてきます。
金融業界を志望していなくても、海外の授業で企業や政策を議論するときの語彙として役に立ちます。
4. 学割と年間購読キャンペーンの料金
学割オンラインのアカデミックディスカウントでは、学生・教職員を対象に、WSJデジタルを12か月6,600円(税込)で案内しています。月換算では550円です。
日本語、英語、中国語の各エディション、WSJ.com、スマートフォン・タブレット向けアプリなどを使えます。英語のポッドキャストも案内されています。
申込みにはアカデミックパスの会員登録が必要です。
クレジットカードで一括で払い、発行された解除コードをWSJ側で登録する流れです。
特別価格のため、申込み後のキャンセルや途中解約、返金は受け付けないと案内されています。1か月だけ試せるプランではありません。
一方、2026年9月20日時点では、時事フィナンシャルソリューションズが12か月4,950円(税込)の年間購読用コードを案内しています。
月換算では約413円で、学生限定ではありません。
クレジットカード決済で、期間が終わっても自動で課金はされません。価格や提供期間は変わる可能性があります。
個人的には、「学生だから学割」と即決せず、学割オンラインの案内と現在の年間購読キャンペーンを同じ日に開いて比べるのがおすすめです。
常設か期間限定か、対象者、決済方法、今の契約と併用できるかも見てください。
5. 1日1記事を15分で回す
WSJは記事が多いので、「毎日たくさん読む」と決めると続きません。
1日1記事を次の4段階で15分で終わらせてください。
- 0〜3分|日本語で争点と結論をつかむ:見出し、リード、小見出し、最後の段落を見て、「何が起きたか」「なぜ大事か」を1文ずつ書く
- 3〜8分|英語版の見出し、冒頭、大事な段落を読む:単語をすぐ全部調べず、段落が事実・背景・記者の分析・当事者の発言のどれかを見分ける
- 8〜11分|使いたい表現を3つ、一文のまま残す:前後を含む短い一文と、「この文では何を意味するか」の日本語メモをつける
- 11〜15分|英語で要約1文、自分の意見1文を書く:要約には記事にない主張を足さない。意見には、影響を受ける人、別の可能性、足りない情報のどれかを入れる
日本語版と英語版は段落の構成が同じとは限らないので、一文ずつ訳を対応させる必要はありません。
表現は毎日3つなら1週間で21個です。くり返し出てくる表現が自然に先に残ります。
通学中に英語のポッドキャストを聞いて、あとで日本語版を確認する使い方もできます。
読むテーマは目的に合わせて1つに絞ると、同じ用語に何度も出会えます。
・交換留学の準備:留学先の国・地域、大学、移民、教育、働き方。「現地では何が争点か」を考える
・金融を学ぶ:中央銀行、債券、為替、企業決算、M&A。「価格や資金の流れにどう影響するか」を考える
・就職活動:志望業界、企業戦略、サプライチェーン、AI。「企業は何をリスク・成長の機会と見ているか」を考える
・英語表現を増やす:「英語でニュース深読み」、短めのニュース、音声。「誰が、どんな含みで使ったか」を考える
個人的には、留学前なら留学先の国のニュースから始めるのがいちばん続けやすいと思います。
国際的な仕事に関心がある人は、仕事でどの国・企業・政策と関わりたいかまで考えると、読むテーマが絞れます。
語彙を増やす段階では、ニュースで見つけた表現と、体系的な単語学習を分けるのも一つの方法です。
私が大学生になってから使ってよかった単語帳は、次の記事で紹介しています。
6. WSJだけでは足りないこと
WSJだけで、英語力と時事の理解が完成するわけではありません。
足りない部分は次の4つです。
a. 米国と金融市場の視点が強い
WSJは米国の経済紙なので、米国の市場、企業、政策を中心にした問題の立て方があります。
欧州、アジア、途上国の出来事を読むときは、現地のメディア、政府・中央銀行・企業の一次資料、編集方針の違う報道もあわせて見てください。
b. ニュースとオピニオンは分けて読む
WSJには社説や寄稿を含むOpinionもあります。
事実を報告する記事なのか、筆者が主張を述べる記事なのかを見分けて、見出しだけで立場を決めつけないでください。
c. 記事の間違いと訂正
WSJもCorrections & Amplificationsとして訂正を載せています。
大事な数字や投資の判断に関わる情報は、企業の決算資料、規制当局への提出書類、中央銀行や政府の公表資料に戻って確かめてください。記事は個別の投資助言ではありません。
d. TOEFL・IELTS対策と会話練習
WSJで伸ばせるのは、読む速さ、語彙、背景知識、要約する力です。
TOEFLやIELTSの設問形式、時間配分、Writing・Speakingの評価基準は別に練習が必要です。
文法解説やレベル別の問題、単語テストもないので、試験対策の中心ではなく副教材として使うのが合っています。
話す練習の組み立て方は留学3か月前のスピーキング勉強計画にまとめています。
この4つを踏まえると、WSJが向いているのは、金融・経済・企業・国際情勢に関心があり、日本語の助けを借りながら英語記事へ進みたい人です。毎日10〜15分の時間を作れることも条件です。
逆に、英会話の相手や発音の添削がほしい人、試験の問題演習だけに集中したい人、米国やビジネス中心のニュースに興味が薄い人、年額一括の前に短期間だけ試したい人には向きません。
英語より先に、日本語でもニュースの要点を説明しにくいなら、母語で論点を整理する練習から始めるのが早いです。
まとめ
- WSJは日本語版で背景をつかんでから英語版に進めるので、英字新聞が続かなかった人でも読みやすい
- 学割は12か月6,600円(月換算550円)。ただし、学生限定でない年間コードのほうが安いことがあるので、申し込む日に比べる
- 全文を精読せず、日本語→英語→表現3つ→要約と意見の15分で回す
今日やることは学割オンラインと年間購読キャンペーンのページを開いて、今の価格と条件を比べることです。
参考にしたサイト: ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 / WSJ「英語でニュース深読み:Coalition」 / WSJ「英語でニュース深読み:hydronym」 / 学割オンライン「WSJアカデミックディスカウント」 / 時事フィナンシャルソリューションズ「WSJ年間購読権」
料金、対象者、閲覧範囲、キャンセル条件は2026年9月20日時点で確認しています。販売価格やキャンペーン、記事の公開範囲は変更される可能性があります。申込み前に各案内ページの最新条件をご確認ください。体験談は筆者個人のもので、同じ結果を保証するものではありません。本記事は特定の投資判断を推奨するものではありません。
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