【大学間交換留学の教科書編集部】
交換留学を考える大学生のための、大学や留学エージェントから独立した情報サイトです。
全国の旧帝大で交換留学や海外大学院留学を経験したメンバーが、自分たちの経験と公式情報をもとに運営しています。
大学生のうちに、「何もしてない」と焦ることがありますよね。
そんなときは、新しい活動を探す前に、最近の出来事を3つ書き出して、自分が担当したことと工夫したことを分けてみるのがおすすめです。
強みは、すごい活動の名前ではなく普段の場面での動き方から見つかることが多いと思います。
考えることは次の2つで、混ぜないのがコツです。
・今までの経験から、自分の役割を見つける
・これから試したい役割を1つだけ増やす
2つを一度に片づけようとすると、「すごい活動に参加すれば全部変わる」ように見えてしまいます。
1. 「何もしてない」の3つの状態
「自分には何もない」と決める前に、どこで困っているのかを確かめてみましょう。
診断ではなく次の行動を決めるための分け方です。
・経験はあるが、すごい話ではないと思っているなら、活動名から離れて、自分が判断したり工夫したりした場面を見る
・活動には参加してきたが、何を担ったかわからないなら、自分の役割と、ほかの人が担ったことを分ける
・振り返っても材料が少なく、新しく何か試したいなら、費用と時間を決めて、小さな役割を1つ引き受ける
たとえば、授業のグループ課題で毎回議事メモを作っていた人は、「発表の代表じゃなかったから何もしていない」と考えなくて大丈夫です。
何を書いておけばメンバーが困らないか、自分なりに考えた場面があったはずです。
反対に、どの活動でも参加するだけで終わっていたと感じるなら、言い方を整えるだけでは足りません。
次の活動で質問を1つ出す、準備の一部を引き受けるなど、自分で選ぶ行動を増やしてみてください。
2. 出来事からの強みの見つけ方
強みを探すなら、名前より先に具体的な出来事から振り返るのがおすすめです。
「私の強みは主体性です」と先に決めると、それに合う話を無理に探すことになりがちです。
順番を逆にして、最近の出来事をいくつか書いてから、共通する行動があるかを見てみてください。
専修大学の就職活動ガイドも、自己PRに華々しい実績は必須ではなく、過去の経験とそこで表れた強みを具体的に整理するよう案内しています。
振り返りには次の5つの質問が使えます。
全部に立派な答えがなくてもかまいません。
- 人から頼まれて、自分が担当したことは何だったか
- 最初はうまくいかず、途中でやり方を変えたことはあるか
- 面倒でも、確認や準備を省かなかった場面はあるか
- 意見が違う相手に、理由を聞いたり説明し直したりしたことはあるか
- その経験のうち、もう一度やってみたい部分はどこか
授業、アルバイト、サークルだけでなく家で続けている役割や、自分で作ったものも振り返る候補になります。
ただ、家庭の事情など話したくないことまで、人に説明する必要はありません。
a. 振り返りの記入例
コツは「担当したこと」と「工夫したこと」を分けることです。
書き方の例を1つ挙げます。説明用の架空の例で、だれかの体験談や、就活にそのまま使う例文ではありません。
・場面:授業の発表準備で、担当の範囲があいまいだった
・自分の担当:打ち合わせの記録を取る係だった
・自分で考えたこと:決まった内容だけでなく、まだ決まっていないことと担当者を分けて残した
・相手の反応:次回までの準備がわかりやすいと言われたが、資料の置き場所はまだ迷われた
・次に試したいこと:記録に資料のリンクも付けて、ほかの課題でも役立つか確かめたい
ここで「調整力が高い人」とまで決め切らなくてかまいません。
「あいまいなことを整理する役割は、わりと続けやすいのかもしれない」くらいで十分です。
個人的には、強みを一生変わらない性格として決めるより、どんな場面なら自分が力を出しやすいかを少しずつ知っていくほうが、次の活動を選ぶときに使いやすいと思っています。
3. 次の活動の選び方
新しい活動を探すなら、知名度や見栄えより、自分が何を担当できるかを見るのがおすすめです。
実は、同じインターンや学生団体でも、作業の中身や関わり方はかなり違うんです。
・調べたことを人にわかる形にまとめたい:ゼミ、調査活動、大学の広報や学生企画。自分が作ったものに意見をもらえるかを聞く
・相手の話を聞いて、困りごとを理解したい:接客、地域活動、仕事体験。どんな相手と、どのくらい続けて関わるかを聞く
・違う意見の人と一緒に進めたい:共同授業、国際交流、プロジェクト型の授業。一緒に取り組む課題と、自分の役割があるかを聞く
・知らない分野を学ぶ感覚を確かめたい:ほかの分野の授業、公開講座、制作活動。前提知識と、無理なく続けられる負担かを聞く
たとえば調べることに興味があるなら、企業名でインターン先を決めるより、実際の仕事に調べる作業が含まれるか、だれが内容を見てくれるかを聞いてみてください。
仕事の中身から関心を探したい人は、大学1・2年生の仕事の調べ方が使えます。
費用に加えて、週に使える時間も先に決めておくと選びやすいです。
必修の授業や、生活費のためのアルバイトを削ってまで予定を増やさなくていいと思います。
資格・インターン・留学が同時に気になっている人は、それぞれの目的・費用・締切から優先順位を考える記事で順番を決められます。
4. 環境を変える選択肢
今いる場所ではいつも同じ役割になってしまい、違う動き方を試したい。
そんなときは、学内の国際交流や、留学生と一緒に学ぶ授業を調べてみてください。
たとえば東北大学は「国際共修」の授業を案内していて、言語や文化の背景が違う学生がともに学ぶ機会を紹介しています。
他大学の学生がそのまま参加できるわけではありませんが、自分の大学でも「国際共修」「留学生との共同授業」「交流サポーター」といった言葉で探せます。
知らない相手と共同作業をすると、普段なら説明しないことを説明したり、相手の考えを聞き直したりする場面が出てくるんです。
英語が得意かどうかに関係なく、準備、質問、資料づくりなど、自分が参加できる方法を考えるきっかけになります。
ただし、留学生に一方的に練習相手になってもらうのとは違います。相手も学びたいことや予定がある学生なので、お互いに何ができるかを話し、引き受けた役割を果たすところから始めるのがおすすめです。
海外の大学で1学期以上学ぶ選択肢として、大学間交換留学は早めに候補に入れておくのがおすすめです。
日本の大学に在籍したまま、協定先の大学の授業に参加する制度です。
個人的には、1回きりの出会いではなく授業や生活の中で同じ相手と続けて関われるところが、交換留学のいちばんの魅力だと思っています。
この順番で進まなければいけないわけではありません。
国内の交流を続ける場合も、交換留学の学内募集の締切だけは先に調べておくと安心です。
長期の渡航が難しい人は、学内の活動や短期研修とも比べられます。留学の種類は次の記事で期間・費用・授業の違いから確認できます。
a. 留学を考えるときの注意点
留学しても、強みが自動でできるわけではありません。
「海外に行った」という実績だけで、自信のなさが全部なくなるとは限りません。
知らない環境では、得意だったことがかえって通用しなくなる場面もあったりします。
だからこそ、留学を考えるなら、どんな授業で何を試したいかを先に言葉にしておくのがおすすめです。
履修できる科目、授業の言語、成績評価、費用、帰国後の単位認定を確認して、自分が参加できる条件かを比べてみましょう。
「行きたい気持ちはあるけれど、目的と言えるものがない」という人に向けて、「なんとなく行きたい」を次の一歩に変える整理法で考え方をまとめています。
就活との関係も、留学したという事実だけで評価が決まるわけではありません。留学経験を就活でどう伝えるかは、経験したあとで考えれば間に合います。
5. 4週間の実践プラン
まずは4週間、役割を1つ増やしてみてください。
最初から1年分の予定を埋める必要はありません。
次は振り返りから小さな実践までをつなぐ4週間の例です。4週間で就活の成果が出るという意味ではありません。
□ 1週目:最近の出来事を3つ書き、できれば身近な人にも聞く(自分の担当と、自分で考えたことは何か)
□ 2週目:次に試す場を2つ比べて、参加条件を確認する(担当できる役割と、時間の負担は合うか)
□ 3週目:1つ参加するか、今の活動で新しい役割を1つ引き受ける(予想より面白かったこと、難しかったことは何か)
□ 4週目:相手の反応を聞いて、続け方を決める(続ける、役割を変える、別の場を探す、のどれにするか)
すぐに参加できる活動がなければ、説明会を1つ確認するだけでもかまいません。
すでに忙しい人は、新しい団体に入らず、今の授業やアルバイトの中で試せることを探してみてください。
人に聞くなら、「私の強みって何?」と広く聞くより、「前の共同課題で、私がやって助かったことと、直してほしいことはあった?」と場面を絞るほうが、次に使える答えが返ってきやすいです。
厚生労働省のマイジョブ・カードの解説でも、経験の書き出しや、周りの人の意見を自己理解に使う方法が紹介されています。
6. 就活が近い人の進め方
大学1・2年生なら、新しい経験を試しながら、来年以降の交換留学の募集時期も調べておけます。
エントリーシートの締切が近い人は、長い活動に申し込む前に、今ある経験を整理する時間を取ってください。
まだ経験していないことや、ほかの人の成果を自分の実績として書くことはできません。
期間が短くても、自分の判断と行動を具体的に説明できる材料を、大学のキャリアセンターなどで一緒に確認してもらうのが現実的です。
個人的には、締切が近い時期ほど、新しい経験を足すより、今ある経験を1つ深く書けるようにするほうが近道だと思います。
すでに留学を経験していて、文章にする段階で困っている人は、次の記事で弱い説明と改善例、面接で掘り下げられる質問を確認できます。
まとめ
- 「何もしてない」は振り返っていないのか、役割を担っていないのかを分けて考える
- 強みは名前から決めず、最近の出来事の「担当したこと」と「工夫したこと」から探す
- 次の活動は見栄えではなく増やしたい役割で選び、4週間だけ試す
今日やることは最近1か月の出来事を3つ書き出して、それぞれ「担当したこと」と「自分で考えたこと」を1行ずつ書くことです。
まだ何をしたいか自体がわからない人は、目的が決まる前に交換留学の準備を始める考え方も読んでみてください。
参考にしたサイト: 専修大学「自己分析」 / 厚生労働省 マイジョブ・カード「自身の強みとは」 / 東北大学「国際共修」 / JASSO「留学準備を始める前に」
最終確認:2026年9月8日。分け方・記入例・4週間の計画は本記事の提案で、適性診断や採用効果の検証結果ではありません。活動や留学の参加条件は各大学・主催者の案内をご確認ください。
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