【大学間交換留学の教科書編集部】
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英語を読めるのに話せない留学前の大学生なら、スピーク(Speak)はお金を払って使う価値があるAI英会話アプリです。
ただし、ペラペラになるためのアプリではありません。IELTSの点が高い上級者にも「知っているのに口から出ない」を減らす道具として使えますが、文法をゼロから学びたい人や、人との会話そのものを練習したい人には、スピークだけでは足りません。
・向いているのは、ReadingやTOEIC、IELTSの点はあるのに話そうとすると止まる人、人前で間違えるのが恥ずかしい人、毎日10〜20分なら続けられる人です
・中学英文法から学び直したい人、試験の点数だけを急いで上げたい人、アプリを開くのが週1回以下の人には向きません
・ChatGPTとの違いは、何を練習するかを自分で考えなくていいことです
Speak(スピーク)
にはChatGPTを作ったOpenAIの投資ファンド(OpenAI Startup Fund)が出資しています。2025年1月からは高畑充希さん、2026年1月からは吉沢亮さんが出演するテレビCMも流れています。
私は450日使ってきました。スピークだけでペラペラになったわけではありませんが、完璧な文を待たずに一言返せる場面ははっきり増えました。
1. スピークでできること
できることは主に次の4つです。
・レベル別のレッスンと発話ドリル:同じ型を何度も言って、反応を速くする
・ロールプレイ:空港、店、寮、授業など、留学で起きる場面をくり返す
・フリートーク:専攻や留学の理由を、自分の英語で話す
・フィードバックとSpeak Tutor:発音や表現を直してもらい、言い直す。カスタムレッスンで場面を自分で作ることもできる
カリキュラムは初級(A1)から上級(B2・C1)まであり、「キャンパス英語」「外資系ビジネス英語」のようなコースもあります。
予約がいらないので、アプリを開けばすぐ話す練習ができます。相手が人ではないので、間違えても気まずくならず、同じ文を何度言い直しても大丈夫です。
「見たことがある表現」を「言ったことがある表現」に変える回数を毎日作れるのが、いちばんの良さです。
2. 450日使って変わったこと
IELTSで7.0あっても、現地の学生同士の会話にはなかなか入っていけません。試験で点が取れることと、雑談についていけることは別だからです。
私もIELTSは7.5ありましたが、困ったのは単語を知らないことより、話そうとした瞬間に頭が真っ白になることでした。
スピークで練習したのは、この「知っているのに口から出ない」部分です。
正直、最初の1〜2か月は大きな変化を感じませんでした。英語を口に出すときの気まずさが、少しずつ減ったくらいです。
2か月を過ぎたころから頭が真っ白になることが減り、3〜4か月あたりで英文を組み立て始めるまでの時間が変わってきました。
半年ほど続けると、以前との違いを自分でも感じるようになりました。
変わったと感じるのは、次の4つです。
・完璧な英文ができる前に、一言返せるようになった
・日本語で考えてから英訳する時間が短くなった
・間違えないことより、伝えて言い直すことを優先できるようになった
・海外で店員とのやり取りや聞き返しに、以前ほど身構えなくなった
一方で、アプリを開くだけでは変わりませんでした。連続日数を伸ばすために2分だけ機械的に進めた日は、ほとんど手応えが残っていません。
練習した感覚が残ったのは、自分で文を作り、直された表現を言い直した日です。
個人的には、英会話は知識を確かめる試験より、体を動かす運動に近いと思っています。
続けているのに効果がないと感じたときの見直し方は、スピークの効果的な使い方にまとめています。
留学前にスピーキングを続ける意味そのものは、次の記事で説明しています。
3. 弱点と向かない人
いちばんの弱点はAIが人より少し「優しい」ことです。
多少不自然な英語でも意味を推測してくれるので、人なら「Sorry, what do you mean?」と聞き返す場面でも、会話がそのまま進んでしまいます。
相手の表情を読む、3〜4人の雑談に入る、人ごとの速さや訛りに合わせる、といった練習もアプリの中ではしにくいです。
実際、AI相手なら話せても、人を前にすると「Huh?」と聞き返される圧があって、AIとは違う緊張が残りました。
ほかの弱点は次の4つです。
・音声認識にばらつきがある。正しく言っても認識されないことも、雑な発音で通ることもある
・連続日数が目的になりやすく、同じ形式に慣れるとマンネリになる
・文法を体系的に学ぶことや、TOEFL・IELTSの問題形式の練習には向かない
・毎日使わないと割高になりやすい
音声認識の判定はスマホのマイクや周りの音にも左右されます。英語力の評価そのものとは分けて考えてください。
マンネリを感じたら、フリートークや場面の設定を変えると続けやすいです。
そのうえで、スピークが向かないのは次のような人です。
・中学英文法をゼロから学び直したい
・TOEFL・IELTSの点数だけを急いで上げたい
・発音を細部まで専門的に直したい
・先生に学習計画を管理してもらいたい
中学英文法から不安がある人は、スピークだけで解決しようとせず、基礎の学習と短い発話を並行すると進めやすいです。
個人的には、スピークは基礎練習、人との英会話は実戦と分けて使うのがいいと思っています。
留学に行くだけで英語が伸びるとは限らない理由は、次の記事で説明しています。
4. IELTS上級者の場合
IELTSの点が高い人にも、スピークは十分使える道具です。
ただ、役に立つのは「一言目を速くする」部分で、人との雑談と試験対策は別に用意が必要です。
a. 点数と会話の差
IELTSのスピーキングは試験官と1対1で話す11〜14分の面接です。Part 2ではお題を見て1分メモを取ってから、2分ほど1人で話します。
評価の基準は流暢さと一貫性、語彙、文法の幅と正確さ、発音の4つです。相手と順番が決まっていて、準備した型も使えます。
留学先の雑談はその反対です。授業のあと、廊下で「So, what did you think of today’s reading?」と急に聞かれる。考える1分はありません。
b. 上級者に役立ったこと
IELTSの勉強を続けると、正しく、長く、整った文を作る癖がつきやすいです。試験ではそれが点になりますが、雑談では一言目が遅れる原因にもなってしまいます。
だから上級者ほど、スピークを「短く返す回数を増やす場所」として使うのが合っていると感じています。
現地で助かったのも、難しい表現より、短く返して時間を作る英語でした。
c. 上級者に足りないこと
公式ページには「特定のスピーキング試験」など目的に合わせたレッスンの説明もありますが、カリキュラムのページにIELTSという名前のコースはありません。
Part 2のように1分で準備して2分話す形を、4つの評価基準で見てもらう練習は、IELTS向けの教材や添削で別に用意してください。
本番が近く、点数を急いで上げたいなら、スピークより試験対策を先にするのが早いです。
d. 3つの役割の組み合わせ
上級者の練習は役割を3つに分けると迷いません。
・スピーク:毎日10〜20分、一言目を速くする。表示を見る前に、自分の言葉で短く答える
・人との会話:週1回でも、本当に通じるか、聞き返されたら立て直せるかを確かめる
・試験対策:IELTSの形式で録音し、評価基準に沿って直す
試験の答え方と雑談の返し方を同じ練習で済ませようとすると、どちらも中途半端になりがちです。
IELTSの対策はLIBERTY English Academyで進めたので、スコアの伸ばし方はIELTS 6.0から伸びない人へに書きました。
頭が真っ白になる原因は、英語が口から出ない大学生へで5つに分けて説明しています。
5. スピークとChatGPTの違い
話す練習の中身を自分で決められる人なら、ChatGPTの音声会話で足ります。
分かれ目は、何を練習するかを毎回自分で決めたいかどうかです。
a. ChatGPTの音声会話でできること
OpenAIのヘルプによると、音声会話はログインしていれば、スマホのアプリとパソコンのWeb版で使えます。
無料プランでも使えますが、使える量には上限があり、上限は変わることがあると書かれています。話した内容は文字になって履歴に残るので、あとから読み返せるのも便利です。
「寮のルームメイトになって、週末の予定を聞いて」と頼めば、その場面で会話が始まります。無料でここまでできるなら、お金を払う前に一度試してみる価値は十分ありますよね。
b. スピークが違う3つの点
・練習の中身を考えなくていい。ChatGPTではテーマ、レベル、直し方を毎回自分で伝えるが、スピークはアプリを開けば次のレッスンが出てくる
・発音コーチやスマートレビューがあり、直しから復習までが一つの流れになっている。公式ヘルプでは、今日学んだ内容が次の日も思い浮かぶようにカリキュラムを作っていると説明されている
・留学で起きる場面のロールプレイが最初から用意されていて、その中で同じ型を何度も言わされる
個人的には、留学の手続きでバタバタしている時期ほど、この「考えなくていい」の差が大きいと感じています。
何を練習するか決めるのが面倒で、結局話さない日が増えてしまう人には、スピークのほうが続けやすいです。
c. ChatGPTで足りる人と頼み方
・話したいテーマと、直してほしい点を毎回自分で決められる
・英語を口に出すことに、もうあまり抵抗がない
・お金をかけずに、まず話す量を増やしたい
ChatGPTで練習するなら、最初に次の3つを頼んでおくと続けやすいです。
- 場面と相手:「授業のグループワークのメンバーとして、私の意見を聞いて」
- 直し方:「会話は止めずに、最後に直す点を3つだけ教えて」
- 言い直し:「直した文を、私にもう一度言わせて」
どちらを使っても、相手はAIです。人との会話は週に1回は入れてみてください(分け方は6のbに書いています)。
6. 申込前に決める4つ
申し込む前に迷いやすいのは、プランと体験、オンライン英会話との使い分け、毎日の使い方、無料体験の見方の4つです。
詳しくは別の記事に書いているので、ここでは結論だけまとめます。
a. プランと体験
毎日10〜20分の練習なら、Premiumで十分だと思います。Premium Plusは普通はいりません。候補になるのは、カスタムレッスンを上限なく使いたい人や、2026年10月20日に始まったスピーク電話を使いたい人だけです。
体験は7日間無料と、Premium Plusを1か月180円で試すものの2つで、学割はありません。
料金、体験の選び方、解約の注意は次の記事にまとめています。
b. オンライン英会話との使い分け
話そうとすると頭が真っ白になるならスピークで毎日口を動かす、AIとは話せても人を前にすると止まるならオンライン英会話を増やす、という分け方です。
450日使って落ち着いたのは、毎日のスピークと週1回の人との会話を組み合わせる形でした。
選び方はSpeakとオンライン英会話はどっち?で説明しています。
c. 毎日の使い方
表現を1つ学び、自分の専攻や留学先に置き換えて話し、直された文をもう一度言うところまでやれば、10分でも立派な1回の練習です。
忙しい日の5分、普段の10〜15分、留学直前の20分の使い分けは、次の記事にまとめています。
出発まで1か月を切っている人は、4週間の練習メニューから始めるのが早いです。
d. 無料体験の7日間で見ること
□ 1日10分を無理なく確保できた
□ 人に聞かれなくても、声を出して練習できた
□ フィードバックを読んで、1文でも言い直した
□ 留学で起きそうな場面を作れた
□ 料金を払った後も、週5日以上使うイメージがある
7日間で見るのは、英語が伸びたかではなく毎日の生活に話す時間を置けるかです。
合わなければ、その時点でやめて大丈夫です。7日間無料と1ヶ月180円のどちらで始めるか、学割がない代わりにどう安く始めるかは、スピークの料金と無料体験の選び方で整理しています。
まとめ
- 英語を読めるのに話せない留学前の大学生なら、スピークは使う価値がある。IELTS上級者にも一言目を速くする道具として使える
- 450日使って変わったのは、話し出すまでの抵抗と速さ。最初の1〜2か月は大きな変化はなかった
- 練習の中身を自分で決められるならChatGPTでも足りる。人との会話、文法の基礎、IELTS形式の対策は別に用意する
今日やることは無料体験をPremiumで始めて、留学先で最初に聞かれそうな質問に1つ英語で答えてみることです。
無料体験は7日間です。
終わる24時間前までに解約しないと、そのまま有料プランに切り替わるので、始めた日に終了日をメモしておいてください。
参考にしたサイト: Speak公式サイト / Speak公式「カリキュラム」 / Speak公式「プレミアムとプレミアムプラスの違い」 / Speak公式「7日間無料トライアル」 / Speak公式「購読のキャンセル・解約方法」 / Speakヘルプ「スピークは他の英語サービスと何が違うの?」 / Speak公式「OpenAI Startup Fund-Backed Speak Announces $16m Series B-2 Financing」(2023年8月31日) / Speak公式「180円で1ヶ月おためし使い放題」キャンペーンページ / Impress Watch「AI英会話『スピーク』に電話機能」(2026年10月20日) / スピークジャパン(PR TIMES)高畑充希さん出演CMの発表(2024年12月23日) / スピークジャパン(PR TIMES)吉沢亮さん出演CMの発表(2025年12月15日) / IELTS「IELTS Academic: Speaking test format」 / IELTS「IELTS scoring in detail」 / OpenAI Help Center「Voice Mode FAQ」 / OpenAI Help Center「ChatGPT 音声モード」
最終確認:2026年9月7日(OpenAI Startup Fundの出資は、2023年8月31日のSpeak公式発表で2026年10月28日に確認。スピーク電話、1ヶ月180円の体験、テレビCM、IELTSの試験形式と評価基準、スピークのコース、ChatGPTの音声会話の対象と上限は、2026年10月28日に公式キャンペーンページ、Speak公式サイト・公式ヘルプ、IELTS公式、OpenAIのヘルプ、報道記事、報道発表で確認)。機能、料金、無料体験、キャンペーン内容は変更される場合があります。ChatGPTの音声機能と無料プランの上限は変わりやすいので、使う前に最新の案内を確認してください。申込前にはSpeak公式サイトとアプリ内の表示も確認してください。上級者への向き不向きとChatGPTとの比べ方は、筆者個人の見解を含みます。体験談は筆者個人のもので、同じ結果を保証するものではありません。
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