【大学間交換留学の教科書編集部】
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留学から帰ってきた学生は、英語が話せて当然と見られます。
だから、就活で英語力そのものを強みとして押し出しても、思ったほど評価は上がりません。
英語はあくまで道具で、面接で問われるのは、その英語を使って何をしたかです。
一方で、英語力を証明するスコアは、多くの会社で参考にされています。
この記事では、企業が英語力をどう見ているかを先に整理します。
そのあとで、スコアの出し方、面接での話し方、英語で面接をする会社への備え方を順に説明します。
1. 企業は英語力をどう見ているか
企業が英語力を見ていないわけではありません。
ただ、見方は「話せるかどうか」より、もう少し手前にあります。
a. スコアは参考にされている
キャリタス就活の記事で紹介されているIIBC(TOEICを運営する団体)の調査(2021〜2022年)では、調査した企業の57.4%が新卒採用で英語力を考慮していると答えていました。
英語力の指標としてTOEICを使っている企業は87.9%です。
つまり、英語力を見る会社の多くは、まずスコアで判断しています。
b. 留学経験者に期待されるのは英語だけではない
留学経験者に企業が期待しているのは、英語より、チャレンジ精神やコミュニケーションの力、視野の広さです。
トビタテ!留学JAPANが人事担当者に聞いた調査でも、留学経験者について評価される点として、これらが語学力より上に挙がっています。
詳しい数字は留学は就活で有利になるかの記事で紹介しています。
c. 「話せて当然」と見られる理由
1年間海外で暮らしてきた学生が「英語が話せます」と言っても、面接官にとっては予想どおりの答えです。
しかも、留学経験のある学生はほかにもいます。
英語を話せることは、留学経験者の中では差になりにくいのです。
2. スコアは証明として出す
英語力は面接で語るより、スコアで示すほうが伝わります。
スコアは「語学力の証明」として書類に書き、面接では英語で何をしたかを話してください。
a. どのスコアを書くか
交換留学のためにIELTSやTOEFLを受けた人は、そのスコアをそのまま書いて大丈夫です。
ただ、日本の会社の人事担当者が見慣れているのはTOEICです。
ESの英語力の欄が「TOEIC」とだけ書かれている会社もあります。
IELTSしか持っていない場合は、その欄に「IELTS 7.0」のように試験名と一緒に書けば伝わります。
b. TOEICは最低限の証明として
TOEICのスコアはあくまでスタートラインです。
書類で「英語は問題ない」と伝わる点を1回取れば、それ以上点を上げ続けても、差はつきにくいです。
TOEICの点を上げ続けるより、英語で何をしたかを話せるようにするほうに時間を使ってください。
資格の勉強そのものをアピールするのも、おすすめしません。
c. スコアの有効期限を確かめる
留学前に受けた試験のスコアは、就活のころには古くなっていることがあります。
会社によっては、何年以内に受けたスコアかを指定していることもあります。
ESを書く前に、手元のスコアがいつのものかを確かめておいてください。
3. 面接では英語で何をしたかを話す
面接で英語の話をするときは、「英語が上達しました」で終わらせず、英語を使って何をしたかを具体的に話します。
a. 弱い話し方と強い話し方
たとえば、次の2つを比べてみてください。
・弱い例:「留学で英語力が上がり、現地の学生と英語で議論できるようになりました」
・強い例:「授業のグループ課題で、4人のうち自分だけ発言できませんでした。毎回の授業前に意見を1つ英語で書いて持っていくようにしたところ、3週目から議論の進め方を任されるようになりました」
弱い例は英語力の変化しか伝わりません。
強い例は課題に気づいて、自分で工夫して、結果が変わったことまで伝わります。
面接官が知りたいのは、この「工夫した中身」のほうです。
留学のエピソードの組み立て方は交換留学のガクチカの記事で説明しています。
b. 英語を使う仕事と結びつける
英語を使う仕事がある会社では、留学の経験をその仕事につなげて話すと伝わりやすくなります。
たとえば海外の取引先とやり取りする仕事なら、「言葉だけでなく、相手の国の習慣の違いで話がずれたときに、どう確かめ直したか」を話す、という具合です。
英語を使うことと、国際的な仕事を任されることは別です。
仕事の中身の見方は外資系か日系かの記事で説明しています。
4. 英語で面接をする会社への備え
外資系の会社や、海外の部署がある会社では、面接の一部を英語でするところもあります。
留学から帰ってきた学生でも、ここで思ったより話せないことがあります。
a. 留学帰りでも話せなくなる理由
帰国して日本語の生活に戻ると、英語を口に出す回数が一気に減ります。
言いたいことがすぐに出てこなくなったと感じる人もいます。
英語の面接では留学のときの日常会話とは違う、自分の経験を筋道立てて話す力も求められます。
b. 声に出す練習を続ける
英語の面接がある会社を受けるなら、帰国後も毎日少しずつ、英語を声に出す時間を作ってください。
1日10〜20分でも、続けていれば口から出る速さは落ちにくくなります。
自己紹介とガクチカを英語で1分ずつ話せるようにしておくと、本番で慌てません。
声に出す練習にはAI英会話アプリを使うのも1つの方法です。
私は留学前に、スピーク(Speak)
を450日使いました。
1日10〜20分でも、英語を口に出すことへの抵抗はかなり減りました。
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英語が口から出ないときの原因と練習の仕方は、英語が口から出ない大学生への記事でも説明しています。
c. 英語の面接でも中身は同じ
英語の面接でも、見られることは日本語の面接と変わりません。
聞かれたことに1文目で答え、具体的な事実で話すことです。
流暢に話すことより、言いたいことを短い文で正確に伝えることを優先してください。
まとめ
まとめると、
・留学帰りの学生は英語が話せて当然と見られるので、英語力そのものは差になりにくい
・英語力はスコアで証明し、面接では英語を使って何をしたかを話す
・IELTSしかなければそのまま書けばよい。TOEICの点を上げ続けるより、話す中身に時間を使う
・英語の面接がある会社を受けるなら、帰国後も毎日10〜20分、英語を声に出す
今日できる最初の一歩は、手元の英語のスコアがいつ受けたものかを確かめて、ESに書く試験名と点数をメモしておくことです。
参考にしたサイト: キャリタス就活「TOEICは就活に有利?」(IIBC『ビジネスで求められる英語力&TOEICの活用実態』2021〜2022年の紹介)
最終確認:2026年10月30日。英語力の扱いは会社によって異なります。スピークの無料体験の条件は申込画面で確認してください。体験談は筆者個人のもので、同じ結果を保証するものではありません。
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