【大学間交換留学の教科書編集部】
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学歴フィルターはあります。
企業が公式に認めることはほとんどありませんが、大学名で学生を選び分ける場面は、就活のいたるところにあります。
ただ、学歴で差がつきやすいのは、主に選考の入口です。
面接まで進めば、見られるのは大学名より、その人と一緒に働きたいかどうかです。
だから、変えられない学歴を気にし続けるより、入口で落とされない準備と、入口の数を増やす工夫に時間を使ってください。
この記事では、学歴フィルターがあると言える根拠と、学歴で差がつく場面を先に整理します。
そのあとで、学歴だけでは決まらない場面と、そのうえでできることを順に説明します。
1. 学歴フィルターがあると言える根拠
学歴フィルターは「都市伝説」ではありません。
調査と取材の両方から、存在すると言えます。
a. 学生の4割以上が感じている
連合(日本労働組合総連合会)の「就職差別に関する調査2026」では、就職活動で学歴フィルターを感じたことがあると答えた人が44.3%でした。
最終学歴が大学・大学院の人に限ると45.5%で、2023年の調査より1.6ポイント増えています。
大学生のおよそ2人に1人がどこかで学歴の壁を感じていることになります。
b. 企業も学歴を参考にしている
企業側も学歴を見ていないわけではありません。
東洋経済オンラインの記事(2021年)では、取材した7社のうち6社が、公式には学歴フィルターをしていないとしながら、採用の過程で学歴を参考にしていると答えています。
c. 企業が学歴で絞る理由
企業が学歴で絞るいちばんの理由は、応募の数です。
人気のある大企業には、1年で万単位の学生が応募します。
限られた人数の人事担当者で全員を同じように選考するのは難しいので、まず大学名で絞る、という方法が使われます。
企業はこれまでの採用の経験から、どの大学に自社に合う学生が多いかを知っているからです。
2. 学歴で差がつく場面
学歴フィルターがかかるのは、主に選考の入口です。
具体的には、次のような場面です。
a. 説明会やイベントの予約
同じ日時の説明会なのに、ある学生には「満席」と表示され、別の学生には空きが表示される、という話があります。
HR総研の調査(2017年)でも、学生から「同時刻でも座談会の予約が既に満席表示の人と余裕がある人がいた」という声が寄せられていました。
b. ESとWEBテストの足切り
ESやWEBテストの合否の基準は公表されていません。
同じHR総研の調査には「全くwebテストができなかったが、次の選考に進むことができた」という上位校の学生の声もあります。
c. 大学ごとの接点
リクルーター(その会社の若手社員)が大学ごとについたり、特定の大学だけで説明会を開いたりする会社もあります。
こうした接点がある大学の学生は、選考の情報を早く、多く手に入れられます。
3. 学歴だけでは決まらない場面
一方で、学歴だけで内定が決まるわけではありません。
東洋経済オンラインの同じ記事でも、学歴が問われるのは主に「選考の入口」だとまとめられています。
a. 面接で見られること
面接に進めば、面接官が確かめるのは、聞かれたことに的確に答えられるか、話に一貫性があるか、この会社でどう動いてくれそうか、です。
私も採用する側として面接をしたことがありますが、最後に残る2人を決めたのは、大学名ではなく、それぞれの役割と判断の理由でした。
面接で見られることは、採用する側の視点で考える記事で詳しく説明しています。
b. 上位校の学生も落ちる
上位校の学生も面接ではどんどん落ちます。
学歴は入口を通りやすくするだけで、面接の点数を上げてくれるわけではないからです。
私は、入口さえ通れば、大学名の差は面接ではずっと小さくなると考えています。
4. そのうえでできること
学歴フィルターがあることを前提に、できることは4つあります。
a. 入口で落とされない準備をする
学歴で不利になりやすいのは入口なので、まずは入口で落とされないようにします。
ESとWEBテストは、対策した時間がそのまま結果に出る選考です。
WEBテストで落ちるのが、いちばんもったいない落ち方です。
問題集を1冊、選考が始まる前に2周しておくだけで、通過できる会社が増えます。
対策の配分はES・WEBテスト・面接の力の入れ方の記事にまとめています。
b. 入口の数を増やす
ネットからのエントリーだけに頼ると、学歴で絞られる入口しか通れません。
入口を増やすには、次の3つが使えます。
・内定をもらった先輩やOB・OGに会い、選考の情報やリクルーターとの接点を作る
・インターンシップに参加して、そこからつながる早期の選考に乗る
・同じ大学の出身者に話を聞けるサービスで、その会社にいる先輩を探す
3つ目は、周りに先輩がいない人ほど役に立ちます。
個人的には、ビズリーチ・キャンパスが使いやすいと思います。
使い方と注意点はOB・OG訪問の記事にまとめています。
c. 大学名の代わりに説明できる材料を作る
学歴の代わりになるのは、「この学生は努力して結果を出せる」と書類で伝わる材料です。
とくに強いのは成績(GPA)と、大学の選考を通って行く交換留学です。
交換留学は大学の選考で選ばれて行くので、成績と語学の両方を満たしたことの証明になります。
大学で何を優先するかは大学でやることのTier表にまとめています。
ただし、交換留学も「行った」だけでは評価されません。
現地で何を課題に感じて、どう動いて、何が変わったかを話せることが前提です。
d. 受ける会社の数を確保する
学歴で絞られる会社がある以上、数社に絞って受けると、入口だけで全部終わってしまうことがあります。
受ける業界は絞っても、会社の数はある程度確保してください。
同じ業界でも、会社によって学歴の見方はまったく違います。
5. しないほうがいいこと
学歴の話になると、つい極端な方向に動きたくなります。
次の2つは、しないほうがいいと思います。
a. 「どうせ無理」と最初から諦める
学歴フィルターの話を聞いて、受ける前に諦めてしまう学生は少なくありません。
でも、学歴で絞るかどうかは会社によって違い、同じ会社でも年によって変わります。
受けてみなければ、自分がフィルターにかかるかどうかは分かりません。
受けたい会社があるなら、学歴を理由に応募をやめないでください。
b. 大学を変えることに時間を使う
学歴を上げるために、仮面浪人や編入を考える人もいます。
ただ、大学を変えるには1年以上の時間とお金がかかり、その間の成績や経験は残りにくくなります。
個人的には、今の大学で圧倒的な成績を取り、交換留学を目指すほうが、就活では強い材料になると考えています。
理由は仮面浪人より今の大学で成績を取る記事で説明しています。
まとめ
まとめると、
・学歴フィルターはある。大学・大学院の人の45.5%が感じたことがあると答えている
・学歴で差がつくのは、主に説明会の予約、ES・WEBテスト、大学ごとの接点といった選考の入口
・面接に進めば、見られるのは大学名より、何を考えてどう動いたか
・入口で落とされない準備(WEBテスト・ES)と、入口を増やす工夫(先輩・インターン)に時間を使う
・成績と交換留学は、大学名の代わりに説明できる材料になる
今日できる最初の一歩は受けたい会社を1社決めて、その会社にいる同じ大学の先輩を探してみることです。
参考にしたサイト: 連合「就職差別に関する調査2026」 / 東洋経済オンライン「『学歴フィルター』を嫌悪する日本人の超危険」(2021年) / 東洋経済オンライン(就職四季報プラスワン)「学歴フィルター」 / HR総研「『学歴フィルター』をせざるを得ない採用の実情」(2017年)
最終確認:2026年10月30日。学歴の扱いは会社や年によって異なります。体験談は筆者個人のもので、同じ結果を保証するものではありません。
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