【大学間交換留学の教科書編集部】
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交換留学から帰国してからの就活は遅くありません。
ただし、急いだほうがいいです。
帰国して最初にするのは、エントリーではなく、内定をもらった先輩に会うことです。
WEBテストの形式も、面接で何を聞かれたかも、選考の噂も、ほとんどは人から回ってきます。
そこに入れるかどうかで、帰国後の数か月の進み方が大きく変わります。
この記事では、帰国の時期によって残り時間がどう変わるかを先に整理します。
そのあとで、帰国してから3か月の動き方を順に説明し、出遅れたと感じたときにしないほうがいいことをまとめました。
1. 帰国の時期と残り時間
就活の残り時間はいつ帰国するかで変わります。
最初に、政府が決めている日程と、実際の企業の動きを分けて押さえておくと迷いません。
a. 政府の日程と実際の動き
2028年3月に卒業する人(28卒)の日程は、政府の要請では次のとおりです。
・会社説明会などの広報:卒業年度に入る直前の3月1日以降
・面接などの選考:卒業年度の6月1日以降
・正式な内定:卒業年度の10月1日以降
ただ、実際の企業はもっと早く動いています。
2025年卒から、5日以上で半分以上を職場で過ごすなどの条件を満たすインターンシップでは、そこで得た学生の情報を採用選考に使えるようになりました。
学情の企業調査でも、28卒向けのインターンシップの広報や開催を27卒より前倒しした企業が半数を超えています。
つまり、3月や6月を待っていると、インターンからつながる早期の選考を逃しやすくなります。
b. 3年の夏に帰国する人
2年の秋から3年の夏まで留学した人は、帰国が3年の夏になります。
サマーインターンには間に合わないことが多いですが、秋冬のインターンと、そこからつながる早期の選考には十分間に合います。
帰国してからの3か月がそのまま勝負の時期になるので、この記事の流れがいちばん当てはまる人です。
c. 4年の夏に帰国する人
3年の秋から4年の夏まで留学した人は、帰国が4年の夏になります。
6月から選考を始める企業の多くは、帰国の時点で選考が進んでいます。
この場合は、帰国後に夏・秋採用の企業を受けるか、卒業を1年延ばして翌年の就活に回すかを決めることになります。
留学で卒業が延びることは、それだけで不利にはなりません。
卒業を延ばす判断は留学と留年の記事で、留学中にできる準備は交換留学中の就活の記事で、留学と就活の全体像は交換留学と就活の完全ガイドで説明しています。
2. 最初の1週間は内定者の先輩に会う
帰国して最初の1週間はエントリーより先に、内定をもらった先輩に会う時間にしてください。
卒業の見込みや単位の確認は、大学の教務やキャリアセンターで同じ週に済ませておくと安心です。
a. 先輩に会う理由
就活の情報は、ネットの記事より人のほうが早くて正確です。
たとえば先輩に「○○社の一次面接では何を聞かれましたか」と聞けば、「ガクチカを話したあとに、なぜその方法を選んだのかを3回くらい深掘りされた」のような、記事には書いていない答えが返ってきます。
WEBテストがSPIなのか玉手箱なのか、早期の選考がどこから始まったのかも、先輩に聞けば一度で分かります。
OB・OG訪問は、社員より先に内定者から始めるのがおすすめです。
内定者は選考の記憶が新しいので、いちばん今に近い話が聞けます。
現役の社員に会うのは、受ける業界がある程度決まってからで十分です。
b. 先輩の見つけ方
先輩を探す場所は近いところから順に3つあります。
1. 同じゼミ、サークル、学部の先輩
2. 留学先で知り合った日本人の先輩
3. 同じ大学の出身者に話を聞けるサービス
2つ目は意外と使えます。
交換留学には日本のいろいろな大学から学生が集まっていて、就活を終えてから留学に来ている先輩もいます。
留学中に仲良くなっておけば、帰国後に「○○業界の話を聞かせてください」と連絡しやすくなります。
周りに内定者の先輩がいないときは、同じ大学の先輩に話を聞けるOB・OG訪問サービスを使うのが早いです。
個人的には、ビズリーチ・キャンパスが使いやすいと思います。
同じ大学の出身者に絞って探せるので、学部や研究室が近い先輩にも頼みやすくなります。
使い方と注意点はOB・OG訪問の記事にまとめています。
c. 会う前に準備すること
先輩に会う前に、志望する業界のことを最低限は調べておいてください。
業界の基本はAIに聞けば数分で分かるので、それで足ります。
先輩に聞くのは、ホームページに書いていないことです。
・実際の仕事の中身
・社内で評価される人の特徴
・入社前と入社後のギャップ
・選考で聞かれたこと
聞く質問の例はOB・OG訪問で聞くべき質問の記事に15個並べています。
3. 最初の1か月で受ける業界とガクチカを決める
先輩の話を何人か聞いたら、1か月目のうちに、受ける業界とガクチカを決めます。
a. 業界は3つ前後に絞る
業界を1つに絞ると、その業界の選考に全部落ちたときに次がありません。
反対に、手当たり次第に受けると、どの会社にも同じ話しかできなくなります。
先輩の話を聞いて「この仕事なら続けられそう」と思えた業界を、3つ前後に決めるのが目安です。
数社に絞って全部落ちるのは、よくある失敗です。
業界は絞っても、受ける会社の数はある程度確保してください。
b. ガクチカは留学で何をしたかで書く
交換留学の経験は就活で評価されます。
ただ、見られるのは留学したことそのものより、現地で何を課題に感じて、どう動いて、何が変わったかです。
たとえば「異文化の壁を乗り越えました」は誰でも言えるので、面接官の記憶に残りません。
「グループ課題で自分だけ発言できず、毎回の授業前に意見を1つ英語で書いて持っていくようにしたら、3週目から議論を回す役を任された」のように、場面と行動で話してください。
書き方は交換留学のガクチカの記事で、留学が就活で評価されるときとされないときの違いは留学は就活で有利になるかの記事で説明しています。
4. 2か月目はWEBテストと面接の練習
2か月目は選考に出す前の準備です。
ここでやることは、WEBテストと面接の2つに絞ります。
a. WEBテストは問題集を1冊
WEBテストで落ちるのが、いちばんもったいない落ち方です。
面接まで進めば話を聞いてもらえるのに、その手前で終わってしまうからです。
WEBテストにはSPI、玉手箱、TG-WEBなどいくつか種類があります。
先輩に聞いて、志望する会社でよく出る形式の問題集を1冊選び、最後まで解き終えてください。
何冊も手を広げるより、1冊を2周するほうが点は上がります。
b. 面接は録画して見返す
面接の練習はまず自分の受け答えを録画して見返すところから始めてください。
表情、姿勢、話す速さ、口癖は自分で見るといちばんよく分かります。
自分で違和感を覚えたところは、面接官も気づいています。
慣れてきたら、AIに面接官の役をさせて「なぜ」を何度も聞いてもらうと、深掘りへの答え方の練習になります。
個人的には、留学のエピソードは「なぜその方法を選んだのか」を3回聞かれても答えられるようにしておくと安心だと思います。
5. 3か月目に秋冬インターンと早期選考に出す
3か月目は実際に応募する時期です。
3年の夏に帰国した人なら、ちょうど秋冬インターンの募集と重なります。
最近は、秋冬インターンから本選考につながるルートを用意する企業が増えています。
秋冬インターンは「サマーに出られなかった人の補欠」ではなく、早期の選考の入口だと考えてください。
応募の締切は会社ごとにばらばらなので、受ける会社の締切を1つの表にまとめておくと、出し忘れを防げます。
選考に落ちたら、落ちた理由を先輩に聞いて、次の選考までに1つだけ直します。
落ち続けているときは、まず「正解に合わせにいっていないか」を見直してください。
ネットで見た模範回答に寄せるほど、どの会社にも同じ話をすることになり、面接官の印象に残らなくなります。
6. 出遅れたと感じたときにしないこと
帰国して周りの話を聞くと、「みんなもう内定を持っている」と焦ることがあります。
焦ったときほど、次の3つはしないほうがいいです。
a. 手当たり次第にエントリーする
焦って何十社も申し込むと、1社ごとの準備が薄くなります。
受ける業界を決めて、その中で数を確保するほうが結果的に早いです。
b. 就活塾やエージェントに飛びつく
出遅れた不安につけ込むように、有料の就活塾やエージェントの広告が目に入ってきます。
就活エージェントはおすすめしません。
エージェントの中には、紹介した学生が入社すると企業から手数料をもらう仕組みのものがあり、その会社に学生を誘導したい理由があるからです。
就活塾も必須ではなく、お金に余裕があるなら行ってもいい、くらいのものです。
大半の企業は無料の情報と先輩の話で十分に対策できます。
詳しくは就活塾とエージェントの記事にまとめています。
c. 「留学したから大丈夫」と思う
留学は評価されますが、留学したという事実だけで内定が出るわけではありません。
選考で見られるのは、留学で何をしたかと、その会社でどう動けそうかです。
留学の話をそのまま持ち込むのではなく、受ける会社の仕事とつなげて話せるように準備してください。
まとめ
まとめると、
・帰国後の就活は遅くないが、急いだほうがいい
・最初の1週間は、エントリーより先に内定者の先輩に会う
・1か月目に業界を3つ前後に決め、留学で何をしたかでガクチカを書く
・2か月目にWEBテストの問題集を1冊終わらせ、面接は録画して見返す
・3か月目に秋冬インターンと早期選考に出す
今日できる最初の一歩は内定をもらった先輩を1人思い浮かべて、「話を聞かせてください」と連絡することです。
参考にしたサイト: 厚生労働省「大学等卒業・修了予定者の就職・採用活動時期について」 / 学情「28卒向けインターンシップ等の広報・開催時期に関する企業調査」(2026年8月3日) / 外資就活ドットコム「【28卒】秋冬インターンの準備を夏から始める方法」(2026年8月13日)
最終確認:2026年10月30日。就活の日程は年度や会社によって変わります。応募の前に、必ず各社の採用ページと大学のキャリアセンターの案内で確認してください。
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