【大学間交換留学の教科書編集部】
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全国の旧帝大で交換留学や海外大学院留学を経験したメンバーが、自分たちの経験と公式情報をもとに運営しています。
留学したいと思っても、国も期間も決まっていないと、何から始めればいいのか迷いますよね。
最初にやることとして、私は所属大学の留学ページを開いて、次の学内締切と応募条件を確かめることをすすめます。
行きたい国も期間も、まだ決まっていなくてかまいません。
先に国や試験を決めると、あとから「募集が終わっていた」「GPAが足りなかった」とわかることがあります。
この記事の7ステップは次のとおりです。
・1:留学でしてみたいことを1文で書く
・2:留学の種類を分ける
・3:所属大学の公式資料を4つ探す
・4:行き先より先に締切を書く
・5:GPA・英語・学年の条件を確認する
・6:気になる候補を同じ項目で比べる
・7:わからないことを相談して、次の予定を決める
すでに済んでいるステップは飛ばしてかまいません。
そもそも資格やインターンより留学を優先していいのか迷っている人は、大学でやることのTier表を先に見てみてください。
1. 留学でしたいことの書き出し
まずは留学でしてみたいことを、次の形で1文にしてみてください。
私は、海外で〇〇を学ぶ/試す/経験するために、〇週間〜〇学期ほど留学してみたい。
空欄はあいまいなままで大丈夫です。
・英語で専門の授業を受けて、どこまで通用するか試したい
・半年ほど海外で暮らして、日本と違う働き方や価値観を見たい
・夏休みに短く行って、長期留学が自分に合うか確かめたい
このくらいで十分です。
「なぜその国なのか」まで答えられなくても問題ありません。
目的は調べるうちに変わるので、何度でも書き直すつもりで作ってみてください。
2. 留学の種類
「留学」という言葉には手続きも費用も卒業への影響も違う制度が入っています。
最初は次の4つに分けて考えてみましょう。
・交換留学:海外の大学で専門科目を1学期〜1年学ぶ。所属大学の国際担当に聞く。協定校、派遣枠、学内選考がある
・大学の短期研修:休みの間に数週間、海外を試す。大学の募集ページで探す。単位、補助金、引率の有無は制度ごとに違う
・認定留学・休学留学:協定校以外も含めて自分で組む。所属学部の学務と留学窓口に聞く。学費、単位、在学期間の扱いを確認
・海外の大学・大学院への進学:海外の学位を取る。志望校の公式サイトで調べる。交換留学とは出願・費用・卒業資格が別
個人的には、何も決まっていないなら、所属大学の交換留学と短期研修から見るのがおすすめです。
使える制度、締切、補助、単位の扱いを一度に確認できるからです。目的に合わなければ、そこから認定留学や休学留学に広げれば十分です。
5種類の違いは短期・語学・交換・認定・休学留学の比較で、費用・英語・卒業の3つから比べています。
いきなり半年や1年は不安な人は、大学の短期研修から試す方法もあります。
3. 所属大学で探す4つの資料
所属大学の公式サイトで、「大学名+交換留学」「派遣留学」「海外留学」と検索して、次の4つを保存しておくのがおすすめです。
- 年間スケジュール:説明会と学内募集がある月
- 最新の募集要項:応募資格、提出物、選考方法、締切
- 協定校一覧:自分の学部から応募できる大学と派遣枠
- 体験記・派遣実績:実際に行った人の学部、時期、授業、費用
大学全体の「大学間協定」と、特定の学部だけが使える「部局間・学部間協定」は、入口が別のことがあります。
国際部のページだけでなく、所属学部のページと学生ポータルも見ておくと安心です。
古い体験記は生活のイメージをつかむのに使い、応募条件は最新年度の募集要項と協定校ごとの資料で確認します。
公式の資料が見つからなければ、検索を続けるより窓口に一度聞くほうが早いです。
4. 締切の確認
行き先より先に、締切を書き出してみてください。
締切を過ぎると、その回の応募はできません。
JASSOは大学など高等教育機関への留学なら約1年半前からの準備を勧めています。
たとえば九州大学の2027年度派遣第1回募集は、2026年7月10日から11月6日までの申請で、2027年秋または2028年春に始まる留学が対象です。
「出発する年に考えればいい」では間に合わないことがある、という実例です。
メモに書くことは次の4つです。
・次の学内募集:〇年〇月〜〇月
・語学スコアの提出期限:応募時/選考通過後/留学先への出願時
・行きたい時期:〇年の春か秋、半年か1年
・再受験や書類の準備に使える期間:締切まであと〇か月
a. 学年別の確認事項
学年によって、先に確認することは変わります。
・1年生の前期:GPAの計算方法、毎年の募集月、英語試験の種類
・1年生の後期:候補3〜5校、必要なスコア、最初の受験日
・2年生:次の募集に間に合う候補、必修・ゼミ、費用
・3年生以降:応募できる次の募集、半年・春出発・短期研修、卒業時期
募集を1回逃していても、次の募集、春出発、半年の留学、学部間協定、短期研修が残っていることがあります。
「もう遅い」と自分で決めず、卒業要件や就活との重なりを所属学部に聞いてみましょう。
2年秋・3年春・3年秋のどこで行くかは、次の記事で卒業・就活・英語から比べています。
5. GPA・英語・学年の条件
候補校を選ぶ前に、応募資格を見ます。
よくある条件はGPA(大学の成績を数字にしたもの)、TOEFL・IELTSなどのスコア、学年、学部、留学中も在籍していることです。
所属大学の学内応募の条件と、留学先の受入条件は別なので、両方の確認が必要です。
学内選考は私も経験しました。どこを見られるかは交換留学の学内選考の仕組みにまとめています。
a. GPAの注意点
GPAはあとから取り戻しにくい条件です。
英語試験は受け直せますが、応募に使う累積GPAには過去の成績が全部入ってしまいます。
1年生は特に、最初の学期の成績が早い学内選考で大きな割合を占めます。
個人的には、留学するか迷っている段階でも、出席・課題・試験だけは落とさないでおくのがいちばん後悔が少ないと思います。
b. TOEFLとIELTSの選び方
評判だけで試験を1つに決めなくても大丈夫です。
気になる協定校で、受け付ける試験、必要な総合点、各技能の下限を見てから選びます。
1回目は今の位置を知るため、2回目以降は提出用と分けて考えると動きやすいです。
点数ごとにどこまで狙えるかはIELTS 5.0〜7.0で狙える交換留学にまとめています。
英語に自信がない人は、英語が話せない大学生でも留学できるかで、今行ける留学と交換留学への準備を分けています。
中学の文法から不安なら、中学英文法のやり直し方から始めると早いです。
6. 候補校の比べ方
どんな大学があるか知りたいときは、交換留学先大学のティアリストや交換留学マップが入口になります。
応募できるかどうかは、必ず所属大学の最新の募集要項で確かめてください。
候補は同じ項目で比べるのがコツです。
気になる大学が1つ見つかったら、その時点で次の7項目を書き始めてみてください。
・学びたい授業・分野
・自分の学部から応募できるか
・GPA・語学の条件
・学内締切と出発する学期
・期間と単位認定
・住まい・生活費・奨学金
・まだわからないこと
わからない項目には「要確認」と、だれに聞くか・何を見るかを書きます。
学校名より先に見るのは、交換留学生が実際に取れる授業です。
「経済学を学びたい」ではなく「経済学の授業はある。交換留学生が取れるかは要確認」と書くと、次に調べることがはっきりします。
協定校一覧から候補を作って、必要な英語スコアを逆算する方法は、次の記事を見てみてください。
a. 候補ごとの費用見積もり
同じ半年でも、都市、寮に入れるか、契約期間、保険、航空券で総額は大きく変わります。
留学先と所属大学に払う学費、住まい、毎月の生活費、出発前の費用を分けて、何か月分払うかまでそろえてください。
奨学金は採用前から差し引かず、「奨学金なし」と「採用された場合」の2つで予算を作るのが安全です。
JASSOは、入学の1年ほど前に締め切る大学や奨学金もあるとしているので、奨学金の締切も学内締切と一緒にメモしておくと安心です。
7. 窓口への相談と次の予定
「要確認」の欄を持って、答えられる人に聞きます。
応募資格や募集日程は留学窓口、単位や卒業時期は所属学部の学務、現地の暮らしや授業は留学した先輩に聞くと振り分けやすいです。
英語のスコアがまだなくても、窓口に相談してかまいません。どの試験を、いつまでに、何点取ればいいかを聞きに行けば十分です。
窓口で聞くことは次の5つです。
- 次の交換留学の募集は、いつ始まって、いつ締め切られるか
- 自分の学部・学年から応募できる制度はどれか
- GPAと語学スコアは、いつの時点で必要か
- 英語スコアがまだなくても、今参加できる説明会や相談はあるか
- 次の相談までに読んでおく資料は何か
メールで聞くなら、次の文をそのまま使えます。
件名:交換留学の準備開始時期について
国際担当ご担当者様
〇〇学部〇年の〇〇です。交換留学に関心がありますが、留学先や時期はまだ決まっていません。次回の学内募集時期と、現時点で確認しておくべきGPA・語学要件、参加できる説明会や相談の機会があれば教えていただけますでしょうか。
事前に読むべき募集要項や案内ページがありましたら、併せてご教示いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
個人的には、完璧な計画ができてから行くより、何も決まっていないうちに一度聞いてしまうほうが、結局いちばん早く進むと思います。
相談したら、説明会や個別相談など、次の予定を1週間以内に1つ入れておくのがおすすめです。
a. まだやらなくていいこと
・行きたい国を1つに決める
・協定校を最初から全部調べる
・志望理由書を完成させる
・留学エージェントとすぐ契約する
・航空券、ビザ、海外保険を調べ込む
国は学びたい分野、使える言語、出発時期、予算から候補を作れば、あとから絞れます。
航空券やビザは、留学先と受入時期が決まってからです。
エージェントは語学留学や自分で手配する留学では選択肢の1つですが、交換留学の応募資格・締切・協定校・単位にはっきり答えられるのは所属大学です。
まとめ
- 国や期間より先に、所属大学の制度と次の学内締切を確認する
- GPAはあとから取り戻しにくく、英語試験は候補校の条件から選ぶ
- わからないことは「要確認」と書いて、窓口・学務・先輩に振り分けて聞く
今日やることは所属大学の留学ページを開いて、次の学内募集の締切を1つ書き出すことです。
候補校と学びたい授業が見えてきたら、次は志望理由を組み立てる段階です。
参考にしたサイト: JASSO「留学までのタイムスケジュール」 / JASSO「日本の大学での手続き」 / JASSO「海外留学奨学金検索」 / 九州大学「大学間交換留学2027年度派遣(第1回)募集」 / 東京大学「Go Globalガイドブック」
最終確認:2026年9月6日。体験談は筆者個人のもので、同じ結果を保証するものではありません。募集時期、応募資格、協定校、語学要件、単位認定、学費・奨学金は年度・大学・学部によって異なります。実際に準備するときは、所属大学と留学先候補校の最新の公式情報をご確認ください。
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