【大学間交換留学の教科書編集部】
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面接で落ち続けるとき、いちばん多い原因は話の中身ではありません。
聞かれたことにまっすぐ答えられていない、つまり言葉のキャッチボールができていないことです。
ガクチカがどれだけ立派でも、質問とずれた答えを返すと、面接官は「話が通じにくい人」と受け取ります。
この記事では、まず面接官がどんな人かを確認します。
そのうえで、キャッチボールが崩れる典型的なパターンと直し方、選考を通して一貫性を保つ方法、落ちたあとの振り返り方を順に説明します。
1. 面接官は採用のプロではない
面接で落ちる原因を考える前に、面接官がどんな人かを知っておくと、直す場所が見えてきます。
a. 多くは現場の社員
新卒の面接、とくに一次や二次の面接をするのは、人事部の社員より、ふだんは別の仕事をしている現場の社員であることが多いです。
たとえばJCBは、2025年卒の選考までは、人事部以外の社員が通常の業務とは別に学生の面接をしていたと、経団連の事例集で紹介しています。
私も、採用する側として面接をしたことがあります。
採用枠2人に対して候補者が約100人の選考で、私自身も面接だけを専門にしていたわけではありません。
現場の社員は採用の専門家ではありません。
評価の項目は渡されていても、最後は「この人と一緒に働きたいか」という感覚で判断している人もいます。
だから、話の内容と同じくらい、話しやすさと印象が大事です。
b. 面接官が見ていること
面接官が限られた時間で確かめたいのは、だいたい次の3つです。
・質問の意図をつかんで、的確に答えられるか
・話していることが、ESや前の面接と食い違っていないか
・この会社の仕事で、どう動いてくれそうか
どれも、模範解答を覚えれば済むものではありません。
その場のやり取りの中で見られています。
2. キャッチボールが崩れる4つのパターン
言葉のキャッチボールが崩れる形は、だいたい次の4つです。
自分の録画や、面接のあとのメモを見ながら、どれに当たるかを確かめてみてください。
a. 質問と違うことを答える
いちばん多いのは聞かれたことと少しずれた答えを返すパターンです。
たとえば「その活動で一番大変だったことは何ですか」と聞かれて、活動の概要から話し始めてしまうと、面接官は答えを待ちながら別の話を聞くことになります。
直し方は答えの1文目で質問に答えることです。
「一番大変だったのは、メンバーの半分が途中で来なくなったことです」と先に言ってから、背景を足します。
1文目を聞いた時点で、面接官は「答えが返ってきた」と分かります。
b. 長く話しすぎる
1つの質問に2分も3分も話すと、面接官は途中で要点を見失います。
質問1つへの答えはまず30秒から1分くらいで区切ってください。
足りなければ、面接官のほうから「もう少し詳しく」と聞いてくれます。
深掘りしてもらうほうが、やり取りの回数が増えて、会話らしくなります。
c. 暗記した文章を読み上げる
想定質問への答えを文章で暗記すると、話し方が読み上げ調になります。
暗記した話し方は面接官にすぐ分かります。
しかも、少し違う角度から聞かれた瞬間に、覚えた文章から外れて言葉が止まってしまいます。
想定質問集を作って暗記するのは、おすすめしません。
深掘りの質問を全部予想して答えを用意するのは無理だからです。
覚えるのは、話したい事実と数字だけにしてください。
「何人のチームで、何をして、どう変わったか」が頭に入っていれば、言い回しはその場で作れます。
d. ESと同じ文章を話す
面接で、ESに書いた文章をそのまま話す人がいます。
でも、ESのとおりに話すだけなら、面接をする意味がありません。
面接官はESを読んだうえで「書いていないこと」を聞きたいと思っています。
ESは要点を短く、面接ではその背景や理由を言葉で足す、と役割を分けてください。
ただし、内容は食い違わないようにします。
数字や順番がESと違うと、どちらが本当か疑われてしまいます。
3. 一貫性を保つ
選考全体を通していちばん気をつけたいのは、話の一貫性です。
企業は面接の内容を記録して、次の面接官に引き継いでいることが多いです。
一次面接で「チームをまとめる役でした」と話したのに、二次面接で「自分は裏方でした」と話すと、面接官は違和感を持ちます。
a. 話したことを記録する
面接が終わったら、その日のうちに次の3つをメモしてください。
・聞かれた質問
・自分が答えた内容(数字や固有名詞まで)
・答えに詰まったところ
次の面接の前にこのメモを読み返せば、話がぶれません。
詰まったところは次までに答えを考えておけます。
b. 会社ごとに話す内容は変える
一貫性を保つことと、どの会社にも同じ話をすることは違います。
会社によって、求める人も仕事の中身もまったく違うからです。
同じ留学の経験でも、商社なら「現地の人と交渉した場面」、メーカーなら「課題を分解して試した場面」のように、相手の仕事に近い場面を選んで話してください。
事実は同じまま、どの場面を前に出すかを変えるイメージです。
4. 落ちたあとの振り返り
面接に落ちたら、結果だけ見て次に行くのではなく、1回ごとに振り返ってください。
a. 録画とメモで原因を探す
オンラインの面接なら、自分の側を録画しておくと振り返りに使えます(録画してよいかは、面接の案内や会社のルールに従ってください)。
録画がなければ、面接直後のメモを使います。
見返すときは、次の順に確かめると原因が見つかりやすいです。
1. 1文目で質問に答えているか
2. 1つの答えが1分を超えていないか
3. 読み上げ調になっていないか
4. ESや前の面接と食い違っていないか
5. 表情や話す速さに違和感がないか
b. 先輩に聞いてもらう
自分で見て分からないときは、内定をもらった先輩に、面接と同じ質問をしてもらってください。
先輩は同じ選考を通っているので、「その答えだと、面接官は次にこう聞くよ」と教えてくれます。
近くに先輩がいなければ、OB・OG訪問の記事で探し方を紹介しています。
c. 正解に合わせにいっていないか
落ち続けると、ネットの模範回答に寄せたくなります。
でも、正解に寄せるほど、どの面接でも同じ答えになり、面接官の印象に残らなくなります。
落ち続けているときほど、「自分は何をやりたいか」の軸に戻ってください。
軸がはっきりしていれば、答えの言い回しが下手でも、話の筋は通ります。
面接をする側がどこを見ているかは、採用する側の視点で考える記事でも説明しています。
話し方の練習の仕方は面接練習の記事を参考にしてください。
まとめ
まとめると、
・面接で落ち続ける原因は、話の中身より、聞かれたことにまっすぐ答えられていないことが多い
・答えの1文目で質問に答え、1つの答えは1分以内で区切る
・想定質問集は暗記せず、話したい事実と数字だけを覚える
・ESと同じ文章は話さず、内容の一貫性は選考全体で保つ
・落ちたら録画とメモで振り返り、先輩に同じ質問をしてもらう
今日できる最初の一歩は直近の面接で聞かれた質問を3つ書き出して、自分の答えの1文目が質問に答えていたかを確かめることです。
参考にしたサイト: 経団連「JCBの事例(HireVueによる録画面接の導入)」
最終確認:2026年10月30日。面接の進め方や評価の仕方は会社によって異なります。体験談は筆者個人のもので、同じ結果を保証するものではありません。
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