交換留学でWiseは必要?銀行送金との手数料差と、現地で助かった2つの実体験【2026年版】

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【大学間交換留学の教科書編集部】

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交換留学に行くなら、Wiseは出発前に作っておいてください。
絶対に必要なものではありません。ただ、学費や寮費の海外送金と、カードが通らないときの予備の両方に使えるので、作っておく価値は高いです。

Wiseが役に立つのは、次の3つの場面です。
・学費、寮費、保証金を留学先の銀行口座へ送る
・現地のお店でカード払いをする
・クレジットカードが通らないときの予備にする

1. Wiseの仕組みと銀行送金との違い

Wiseは海外送金や複数の通貨での支払いに使えるサービスで、銀行の海外送金より費用の内訳が見えるのが特徴です。
日本では関東財務局に登録された資金移動業者で、銀行ではありません。Wiseの残高も銀行預金とは別のものです。

銀行の海外送金では送金手数料のほかに、為替レートの上乗せや中継銀行の手数料がかかることがあります。
Wiseは原則として実際の為替レート(ミッドマーケットレート)を使い、手数料を送金前に表示します。
両替をともなう送金の手数料は通貨などで変わり、0.27%からです(日本向け料金ページ)。

受け取る側がWiseに登録する必要はありません。
対応している送金ルートなら、大学や寮が指定した普通の銀行口座へそのまま送れるんです。
学費や保証金のように金額が大きいほど、手数料の差も大きくなります。自分の送金額でいくらになるかは、見積もり画面に金額を入れるとすぐわかります。

Wiseで自分の送金額の手数料と受取額を見る

2. 実体験①:学期費用の送金

私はヨーロッパの留学先に学期の費用を払うとき、Wiseを使いました。
Wiseで送金を作り、画面に出た日本国内の入金先へ、自分名義の銀行口座から振り込みます。
そこからWise経由で留学先の銀行口座へ送られ、約2時間で手続きが終わりました。

ただ、毎回2時間で届くわけではありません。
Wiseの日本円送金ガイドでは、Wiseが入金を受け取るまで通常0〜2営業日、両替に最大2営業日かかる場合があり、夜間・週末や確認の状況でも変わると説明されています。

助かったのは、送金前に手数料、レート、相手の受取額、到着見込みを1つの画面で見られたことです。
金額が大きい送金ほど、何にいくら取られるのかが見えるだけでかなり安心できます。
請求書の読み方と初回の手順はWiseで大学・学生寮へ送金する方法で説明しています。

3. 手数料の比較

20万円を日本円からユーロへ送ると、Wiseは銀行より約3,250〜5,970円安い試算です。
内訳は次のとおりで、2026年9月5日時点の公式表示と公表手数料から出した目安です。

・Wise:表示手数料1,573円+日本国内の振込手数料0〜220円=1,573〜1,793円
・三井住友銀行(SMBCダイレクト):海外送金手数料3,500円+為替コスト約1,543円+送金人負担の関係銀行手数料0または2,500円=約5,043〜7,543円
・差:Wiseのほうが約3,250〜5,970円安い

Wiseの数字は20万円からユーロへの公式シミュレーションで、銀行振込で入金したときの表示です。
銀行は三井住友銀行の公表料金(海外他行向け3,500円、ユーロの為替手数料1ユーロあたり1.4円、送金人負担の関係銀行手数料2,500円)を使いました。
為替コストは同じ日のWiseの表示レート1ユーロ=181.455円で、20万円×1.4÷181.455として計算しています。

送金日、通貨、受取銀行、中継銀行、手数料の負担方法で結果は変わるので、受取額まで同じ条件で保証する比較ではありません。
それでも20万円で数千円の差です。学費や寮費をまとめて送るなら、銀行から送る前に一度比べてください。

実は、日本の銀行からWiseへの振込手数料は0円にできることもあります。
決め手は自分の銀行に他行宛振込の無料枠があるかどうかです。
たとえば三井住友銀行のOliveアカウントは、SMBCダイレクトでの他行宛振込が月3回まで無料です(Oliveアカウント ランクでは月10回)。
無料枠がなければ、同行の通常の他行宛振込は3万円以上で220円です。

意外と見落としがちなのが名義です。
Wiseへの日本円の入金はWiseアカウントと同じ本人名義の口座からと決まっていて、現金や第三者名義からは受け付けていません。
保護者が学費を出すなら、いったん学生本人の口座へ移すなど、Wiseの画面の案内に合わせてください。
親と学生の名義の分け方はWiseで仕送りするときの名義と受取口座にまとめています。

4. 実体験②:ウズベキスタンの空港

Wiseを持っていて本当によかったと思ったのは、留学中に旅行したウズベキスタンの空港で、クレジットカードが2枚とも通らなかったときです。
お酒を少し買いすぎたうえに時間帯も悪かったのか、普段使っているクレジットカードが通りませんでした。
もう1枚を出しても、また拒否。さすがに焦りました。

理由は確認できていないので、不正利用の検知だったのか、お店や通信の問題だったのかはわかりません。
そこで日本の銀行からWiseへすぐ送金し、残高に反映されてからWiseカードで払うと、今度は通りました。

この経験で感じたのは、手数料の安さ以上に、払う手段を1つ増やしておく価値です。
Wiseカードも必ず通るわけではありませんが、クレジットカードとは別のデビットカードがあったおかげで、その場を乗り切れました。
ついでに言うと、黄緑色のマットなカードデザインもかなり好きです。財布の中ですぐ見つかるので、個人的には普通のクレジットカードよりかっこいいと思っています。

5. Wiseカードの費用とクレカとの使い分け

Wiseの日本向け料金では、登録は無料、物理カードの発行は1,200円で、月額料金はかかりません。
持っている通貨で払うならWiseの手数料は無料で、両替が必要なときは通貨などに応じた手数料がかかります。

比べると、三井住友カードと楽天カードは海外利用時の事務処理手数料をどちらも3.63%と公表しています。
Wiseの両替手数料は0.27%からですが、実際の料率は通貨や金額で変わるので、払う前にアプリで確認するのが確実です。
クレジットカードにはポイントや保険がつくものもあるので、私はWiseとクレジットカードを使い分けています。

Wiseカードは原則として残高の範囲で使うデビットカードです。
アプリやWebから1日・1か月の利用上限を決められ、カードを一時停止することもできます。日本で発行したカードは、1回の決済の上限が100万円です。
使える金額を自分で区切れるので、使いすぎと不正利用の両方に備えやすいです。
申込みから有効化までは留学前のWiseカード準備で説明しています。

6. Wiseだけに頼らないための6つの注意点

  • 到着予定は保証ではなく、本人確認、週末、入金元や受取銀行の都合で遅れることがあります。大学の締切の3〜5営業日前までに送るのがおすすめです。届かないときは送金が届かないときの確認方法を見てください。
  • 残高には上限があり、日本居住者の保有上限は、通常は全通貨合計で100万円相当です。条件を満たせば、一時的に最大2,000万円相当まで変更できます。高額の送金は残高にためず、「送金」を作って外部の銀行から払う方法も確認してください。
  • ATMは完全無料ではなく、Wiseの手数料がかからないのは月2万5,000円までです。超えると、100円と2万5,000円を超えた額の1.75%がかかる仕組みです。ATMの設置者が別に手数料を取ることもあります。
  • ホテルやレンタカーではクレジットカードが必要なことがあり、デポジットにデビットカードを使えない場合があります。
  • お店で日本円払いを選ばず、海外の端末で「JPYか現地通貨か」と聞かれたら、現地通貨を選んでください。JPYだとお店側のレートになり、割高になることがあります。
  • Wiseも拒否されることはあります。カード2枚、Wise、少しの現金を分けて持っておけば、1つが使えなくても困りません。

Wiseに入れたお金は規制に従って分別管理などで守られていますが、銀行預金と同じではありません。
個人的には、生活費を全部置くメインの口座ではなく送金と支払いの道具として使うのがわかりやすいと思います。

家賃の口座引き落としや、給与・奨学金の受け取りで現地の口座を指定されると、Wiseだけでは足りないことがあります。
口座を作るか迷ったら、次の記事で判断してみてください。

Wiseは送金・両替と残高からの支払い、学生専用ライフカードは海外のお店でのクレジット払い、と役割を分けると使いやすいです。
4%キャッシュバックの条件と3.85%の海外事務処理手数料まで比べたので、カードの組み合わせを決める前に見てください。

7. 出発前のWise準備

日本にいるうちにやることは次の5つです。

  1. アカウントを作り、本人確認を済ませる
  2. 物理カードを受け取り、少額で一度払ってみる
  3. アプリの「カード」から、1日・1か月の上限を自分に合う額にする
  4. 大学・寮の口座名義、IBAN、BIC/SWIFT、参照番号、請求額を、請求書と1字ずつ照らし合わせる
  5. 日本の銀行を海外から使えるようにする(SMS認証、ワンタイムパスワード、振込上限、他行宛の無料枠)

いつ、いくら送るかは、交換留学費用シミュレーターに家賃の前払い、航空券、奨学金の入金を月ごとに入れると見えてきます。
シミュレーターの手数料率は概算用で、Wiseの実際の見積もりを取ってくるものではありません。
総額をまだ出していない人は、都市・住居・期間別の費用の試算から見ると早いです。
航空券や保険など、ほかの準備は交換留学90日前からのやることカレンダーで確認できます。

まとめ

  • Wiseは必須ではないが、出発前に作っておく。学費・寮費の送金と、カードが通らないときの予備として役に立つ
  • 20万円のユーロ送金なら、銀行より約3,250〜5,970円安い試算になる
  • 到着予定は保証ではないので、締切の3〜5営業日前までに送り、カードや現金とも組み合わせる

個人的には、登録は無料なので、本人確認と少額のテストまでは日本にいるうちに済ませておくのがおすすめです。
今日やることは大学や寮の請求額をWiseの見積もり画面に入れて、自分の銀行の手数料と比べてみることです。

Wiseの登録とカード発行の条件を確認する


参考にしたサイト: Wise:日本向け料金 / Wise:日本からユーロへの送金シミュレーション / Wise:日本円送金ガイド / Wise:日本居住者の残高上限 / Wise:カード利用上限 / 三井住友銀行:外国送金の手数料 / 三井住友カード:海外利用時の事務処理手数料 / 楽天カード:海外でのカード利用

料金・条件は2026年9月5日時点で確認しています(アフィリエイトリンク更新:2026年9月12日)。体験談は筆者個人のもので、同じ結果を保証するものではありません。手数料・上限・所要時間は、通貨、送金方法、利用状況などで変わります。申込みや送金の前に、Wiseの公式画面で最新の条件を確認してください。