交換留学の費用はいくら?総額・奨学金・月々のお金がわかるシミュレーターの使い方

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【大学間交換留学の教科書編集部】

交換留学を考える大学生のための、大学や留学エージェントから独立した情報サイトです。
全国の旧帝大で交換留学や海外大学院留学を経験したメンバーが、自分たちの経験と公式情報をもとに運営しています。

留学を考え始めると、費用が全部でいくらになるのか気になりますよね。
交換留学の費用は当サイトの無料の交換留学費用シミュレーターで6つの条件を選ぶと、総費用・奨学金を引いた実質負担・途中で必要になるお金の3つで出せます。
私は、家賃や食費を細かく調べる前に、まずこの6つだけで計算してみるのをおすすめしています。

この記事ではシミュレーターの使い方を説明します。
都市・期間・奨学金を変えて実際に回した結果は、費用シミュレーターを8ケースで検証した記事にまとめています。
「平均費用」があてにならない理由と5都市の公式データは、交換留学の費用を都市・住居・期間から見積もる方法で説明しています。

交換留学費用シミュレーターを開く

使い方は次の4段階です。
・6つの条件を選んで「計算する」を押す
・3つの数字を読む
・見積もりがわかった項目から実額に直す
・奨学金の入金月を入れて、月別グラフで確かめる

1. 最初に見る3つの数字

計算すると、次の3つの数字が出ます。
・総費用:住居・生活・渡航準備・学費など、設定した条件で費用として使うお金
・奨学金差引後の実質負担:総費用から、試算に含めた給付奨学金を引いた額
・途中で必要になるお金:支出と入金を月ごとに並べて、いちばん資金が必要になる時点の額

たとえば総費用が200万円、給付奨学金が60万円なら、実質負担は140万円です。
ただ、奨学金が入る前に航空券や寮費の請求が来れば、その分は先に払うことになります。返金される敷金も、戻るまでは使えません。
「最終的に140万円で済む」と「最初から140万円あれば払える」は別の話です。この計算機はいつ足りなくなりそうかまで見えるように作っています。

前提として、留学先の授業料は交換協定で免除される扱いです。
免除されない費用や、日本の大学に払う学費は、自分の大学の案内で確認してください。

2. 入力する6つの条件と対応都市

ページを開いた直後は、条件も結果も空白です。
最初に選ぶのは次の6つだけです。

地域・都市・出発年月・滞在期間・住まい・暮らし方を選び、計算するボタンを押す前の実画面。結果はまだ表示されていません。1① 6つの条件を選ぶ2② 選んだら「計算する」
画面1:①の六つの条件を選び、②「計算する」を押します。 右側の空欄は、まだ計算していないことを示します。スマートフォンでは結果が入力欄の下に表示されます。 撮影画面を拡大する

・地域:ヨーロッパ、北米、アジア、オセアニアなどから選ぶ
・都市・参照モデル:行き先の都市を選ぶ。ない場合は「その他の都市・自分の見積額」
・出発年月:資金繰りの基準になる月。航空券などの先払いも、この月からさかのぼって計算します
・滞在期間:1〜24か月の月単位
・住まい:寮・学生住宅か、民間・シェア
・暮らし方:「節約・自炊中心」「バランス重視」「外食・旅行を楽しむ」から選ぶ

最初は一番安くなる条件ではなく、現地で続けられそうな条件を選ぶのがおすすめです。
毎日自炊するつもりでも、課題が重なる時期は外食が増えがちです。旅行に行きたいなら、その分も最初から入れておきましょう。
寮が決まっていないなら、民間住宅でも払えるかを一度見ておくと判断しやすくなります。

選んだら「計算する」を押してみてください。パソコンでは右側、スマホでは入力欄の下に結果が出ます。
足りない項目があると、その欄に赤い「※」が出ます。
結果が出たあとに条件を変えると古い数字はいったん消えるので、もう一度「計算する」を押してください。

都市モデルは2026年9月9日の更新で11都市から世界7地域・63都市に増やしています。
・ヨーロッパ(29都市):パリ、ロンドン、アムステルダム、ランス、マントン、ミュンヘン、リヨン、ボルドー、トゥールーズ、マンチェスター、エディンバラ、ベルリン、ハンブルク、ハイデルベルク、ロッテルダム、フローニンゲン、ウィーン、グラーツ、ヘルシンキ、トゥルク、ストックホルム、ルンド、マドリード、バルセロナ、ボローニャ、プラハ、ブルノ、ワルシャワ、クラクフ
・北米(5都市):バンクーバー、ロサンゼルス、トロント、モントリオール、シアトル
・アジア(12都市):シンガポール、香港、ソウル、釜山、台北、バンコク、クアラルンプール、ハノイ、ホーチミン、ジョグジャカルタ、北京、上海
・オセアニア(6都市):メルボルン、シドニー、ブリスベン、パース、オークランド、ダニーデン
・中南米(8都市):グアダラハラ、メキシコシティ、サンパウロ、リオデジャネイロ、ベロオリゾンテ、クリチバ、サンティアゴ、ブエノスアイレス
・アフリカ(2都市):ケープタウン、ステレンボッシュ
・中東・トルコ(1都市):イスタンブール

モデルはその都市の大学や住宅すべての平均実費ではなく、大学などの公表額と、編集部が置いた仮予算を組み合わせたものです。
都市名に「国別目安」と付くモデルは、国全体の公表額や、同じ国の別の都市の資料から出した概算です。参照先・対象年度・仮に配分した内訳は「基準値・根拠・計算方法」で確認できます。確認日が新しくても、資料の年度が古いことはあります。
モデルに載っていても、自分の大学に交換協定や派遣枠があるとは限りません。

一覧にない都市は「その他の都市・自分の見積額」を選び、現地通貨・為替・家賃・生活費を自分で入れます。
初期値がゼロの項目もあるので、そのままその都市の相場として使わないでください。

3. 結果の読み方:パリ6か月の例

パリ・2027年4月出発・6か月・民間/シェア・バランス重視で「計算する」を押した画面です。
給付奨学金と仕送りはなし、詳細はモデル値のまま、手元資金は空欄です。

パリ6か月・民間住宅・バランス重視で試算した結果。総費用229.6万円、実質負担229.6万円、途中で必要になるお金262.0万円。1234PDF・印刷はこちら
画面3:①総費用 → ②奨学金差引後の実質負担 → ③途中で必要になるお金の順に確認します。 ④から条件と明細を印刷・PDF出力できます。金額は2026年9月9日に撮影した計算例です。 撮影画面を拡大する

・総費用:約229.6万円
・奨学金差引後の実質負担:約229.6万円(給付なし)
・途中で必要になるお金:約262.0万円
・別枠の予備費:約23.0万円(総費用の10%)
・用意したい資金:約284.9万円(最大必要資金+予備費)
・出発前の必要資金:約79.0万円

実は、総費用より途中で必要になるお金が多いのは、あとで全額戻る設定の敷金約32.4万円があるからです。費用としては残らなくても、返ってくるまでは立て替えることになります。
予備費まで足した284.9万円は全部使うという意味ではありません。使うお金、一時的に預けるお金、まだ使わない予備費を合わせた額です。
敷金2か月分・全額返金もモデル上の仮定です。実際の契約が1か月分なら直し、清掃費などで戻らない分があれば返金率を下げてください。

手元資金は空欄だと0円として計算するので、最初は不足額が大きく出てしまいます。
この条件で150万円を用意できているなら、予備費を含めた計画額との差は約134.9万円です。
手元資金を入れても、家賃や航空券が安くなるわけではありません。「総費用」と「これから追加で用意するお金」は分けて読むのがおすすめです。

同じ条件で3都市を比べると、総費用は6か月で約229.6万〜274.6万円、12か月で約415.7万〜513.2万円でした。
この額には日本の大学の学費(半年26.79万円)、民間住宅、旅行・娯楽・準備費が入っているので、「生活費だけ」の数字とは範囲が違います。
半年を2倍しても1年の額にならない理由は、8ケースで検証した記事で比べています。

4. 実額への直し方

家賃のオファーが届いたとき、航空券の見積もりを取ったとき、奨学金の採用通知が来たときに「詳細データを編集する」を開いて、わかった項目だけ直します。
全部を一度に埋めなくても大丈夫です。大きな支払いから順に直すと手間が少なく済みます。

入力の単位は2種類あります。
・円の欄は万円単位で、航空券18万円なら「18」、5,000円なら「0.5」、手元資金150万円なら「150」と入れる
・EUR・CAD・SGDなどが付く欄は現地通貨で、為替レートは「現地通貨1単位が何円か」で入れる
欄の下に円での目安が出るので、桁を確かめておくと安心です。

航空券は18で18万円、ビザは3.5で3万5,000円。金額と出発何か月前に支払うかを別々に設定する実画面。12
画面2:①金額と、②支払月を別々に設定します。 この例の「18」は18万円=180,000円。出発3か月前に買う航空券は、出発月ではなくその月の支出に反映されます。 撮影画面を拡大する

画面の航空券18万円は仮予算です。航空会社の見積もりが21.8万円なら「21.8」に直し、払う月も合わせます。
都市や住まいを変えると詳細はモデルの値に戻り、暮らし方を変えると食費・娯楽・旅行の設定が変わります。候補の条件を決めてから直すと二度手間になりません。
直したら、もう一度「計算する」を押してください。見直す項目は次の7つです。

a. 家賃

授業が5か月でも、住宅の契約が6か月なら家賃は6か月分です。週額表示なら、請求される週数を確かめてから入れておくと安心です。
計算機では月額・週額・契約総額、契約期間、支払い方、最初の支払月を設定できます。
学期ごとにまとめて払う寮なら、毎月払いのままにしないでください。前払いは追加料金ではないので、家賃総額に二重に足さないようにします。
家賃に食事・光熱費・保険が含まれるなら、別の欄と重なっていないかも見ておくと安心です。

b. 食費・娯楽・旅行

食費・娯楽・旅行は続けられる額で入れるのが基本です。
食費を自炊の最小額にして交際費を0円にすれば、数字は小さくなります。ただ、その生活が続かなければ、実際の支出は予算から離れていってしまいます。
外食は食費、日用品や通信は生活費、週末の外出や交流は娯楽費と、入れる欄をそろえておくと迷いません。
旅行は1回の予算と回数で決めます。複数回の旅行費は、最初の旅行月から滞在の終わりまでに割り振る方式なので、大きな先払いがあるなら実際の予定も別に確かめておくと安心です。

c. 航空券・保険・ビザ

航空券・保険・ビザは見積額と支払月の両方を入れます。初期値は計画用の仮予算で、航空会社や保険会社の見積もりではありません。数か月前の購入、ビザ申請、保険の申込みなど、先に払うものはそれぞれの支払月に置きます。
期間を半年から1年に変えても、保険や滞在許可の費用が自動で正しい額になるわけではないので、見積もりを取り直してください。
保険は、最初にまとめて払う海外保険と、現地で毎月払う医療保険が別の欄です。中身が重なっていないかも見ておきたいところです。
確認の順番は大学指定・現地保険・クレジットカード付帯を整理した記事にまとめています。

d. 日本の学費と留学先の必須費

日本の大学の学費は初期設定で含まれます。半年26.79万円は仮予算なので、自分の大学の授業料、免除額、納付時期に合わせてください。現地の生活費だけ見たいときは、含める設定を外せます。
留学先の授業料が免除でも、学生サービス費、交通パス、保険などが残ることがあります。逆に寮費に含まれていることもあるので、請求書を見ながら二重に入れていないか確かめてください。

e. 日本に残す部屋・荷物・仕送り

日本の部屋を借りたままにするなら、その家賃は現地の家賃とは別にかかります。解約して荷物を預けるなら、月々の保管料のほか、発送・取り出し・引越しの費用も入れておきたいところです。
部屋を残すか預けるかで迷ったら、交換留学中の荷物保管と日本の家賃を考える記事が参考になるかなと思います。
家族からの仕送りは入金として設定できます。ただ、家計全体の費用は減らないので、実質負担からは引きません。自分の貯金も同じで、総費用は減らず、残高にだけ反映されます。

f. 預け金と返金の時期

敷金や保証金は、戻らない分を費用に入れ、返ってくる分は資金繰りで扱います。返金月が帰国後なら、帰国した時点ではまだ手元にありません。
閉鎖口座のように、入れても自由に使えないお金も設定できます。預入額、月々引き出せる額、残りが解除される時期を入れてください。口座への移動そのものは費用ではなく、開設手数料などがあれば別の支出に入れます。
なお、ビザの資金証明の条件を満たすかどうかを判定する機能ではありません。

g. 為替・手数料・予備費

結果の「費用の内訳・為替が変わった場合を見る」を開くと、現地通貨1単位あたりの円額が10%上がった場合や、現地の家賃・生活費が15%増えた場合を確認できます。将来の予測ではなく予算がどれだけ動くかを見るための仮定です。
手数料率は現地通貨の支出にかける簡単な設定です。特定のカードや送金サービスの見積もりではないので、固定手数料まで入れるなら実際のサービスで見積もりを取ってみてください。
予備費は総費用に足さず、用意したい資金に別枠で加えます。10%などの割合は計画上の設定で、だれにとっても十分という額ではありません。

5. 奨学金の入れ方

「奨学金を追加する」から、JASSO、業務スーパー、トビタテ、経団連などの主な制度や、当サイトの奨学金一覧に載せている制度を選べます。大学独自・自治体・その他の給付や貸与は、自分で入力できます。
載っているからといって、自分が対象になるとは限りません。対象大学、学年、留学目的、派遣地域、支給期間、採用年度を確認してください。学位取得留学や高校留学向けの制度は、区別して表示されます。

たとえばJASSOの海外留学支援制度(協定派遣)は、2026年度の奨学金月額が地域区分によって8万・9万・11万・12万円です。大学を通じた審査があるので、都市名だけで金額や採用は決まりません。大学からの通知に合わせて、金額と支援月数を入れてください。
制度を探すなら交換留学・海外留学の奨学金一覧、探す順番や窓口に聞くことは交換留学の奨学金の探し方にまとめています。

a. 未採用の奨学金の扱い

未採用の分は通常の計算には入らない仕組みです。「未採用分も含めた仮定で計算する」を選んだときだけ、採用された場合の数字が見られます。
私は、採用通知が来るまでは、奨学金なしの数字で家賃や航空券を決めるのをおすすめしています。不採用でも計画が崩れずに済むからです。
保護者に見せるときも、「採用済み」と「これから応募するもの」は分けておくと、どこまで確かな計画かが伝わります。

b. 支給方式

月額の制度なら、支給月額、対象月数、支援開始月、通常の振込タイミング、初回の入金月を設定します。初回の振込が遅れる設定では、それまでの対象月の分を初回にまとめて受け取る計算です。
「出発前に一括」「前期と後期に分割」「在籍確認後に特定の月」などは、個別入金の方式で月と金額を入れます。同じ奨学金を両方の方式で二重に登録しないでください。

c. 入金時期による違い

同じ60万円でも、入金時期で出発前に要る額は変わります。
パリ6か月の例に、合計60万円の給付を足してみましょう。入金時期の違いを見るための架空の奨学金で、実在する制度の振込予定ではありません。
・出発4か月前に一括:実質負担 約169.6万円、出発前の必要資金 約19.0万円
・留学3か月目に一括:実質負担 約169.6万円、出発前の必要資金 約79.0万円

給付の総額は同じなので、実質負担は変わりません。それでも、出発前に用意する額には60万円の差が出ます。
一方で、「途中で必要になるお金」はどちらも約202.0万円でした。費用がさらに積み上がった時期に最大になるからです。入金時期を変えても、すべての数字が変わるわけではありません。

d. 併給と貸与型

複数の制度を入れるときは、両方の併給条件を確認してください。一部の組み合わせには警告が出ますが、規定や日数条件、学内審査まですべて判定するものではありません。エラーが出なくても、併給できる証明にはなりません。
返済が必要な貸与型は入金として資金繰りに入りますが、実質負担からは引きません。帰国後の返済や利息は、この計算とは別に考えておく必要があります。
組み合わせは留学奨学金の併給・併願の違いと確認手順、応募から入金までは留学奨学金を探し始める時期と準備スケジュールで説明しています。

6. 月別グラフの読み方

「毎月の資金繰り」では、月の収支と月末の残高から、足りなくなる月を探せます。
航空券を買う月に大きく下がり、奨学金が入る月に上がり、敷金が戻る月にまた上がる。この動きを見ると、総額だけではわからない「いつまでに準備するか」が見えてきます。

出発2027年4月と帰国の目安2027年9月を赤点で示した月別グラフ。線は月末残高、棒は月の収支。123
画面4:①出発月、②帰国月の目安、③グラフ/月別明細の切替です。 折れ線は月末残高、棒はその月の収支。赤い点から留学前・留学中・帰国後のお金の動きを追えます。 撮影画面を拡大する

読む順番は次の4つです。
・①より左:2027年1月は、航空券など出発前の支払いで残高が減ります。この例の出発前の必要資金は約79.0万円です
・①から②:毎月の家賃や生活費で減ります。奨学金や仕送りを入れていれば、その入金も反映されます
・②より右:この例では2027年11月に敷金が戻り、残高が上がります。返金が終わるまで見ておくと安心です
・③の「月別明細」:その月の支払いと入金を数字で確かめられます

赤い点は出発年月と滞在月数から置いた出発月と帰国月の目安です。航空券の実際の日付ではありません。
線がマイナスなのは、手元資金を空欄(0円)にしているからで、計算の失敗ではありません。用意できている額を入れると、そこからの残高になります。

月末がプラスでも、月の途中で足りないことは意外とあります。
同じ月に「月初の家賃10万円」と「月末の奨学金10万円」があれば、月の収支は0円でも、家賃を払う時点では10万円が必要です。
そのため「途中で必要になるお金」は、同じ月なら支払いが入金より先に来る前提で計算しています。グラフより大きく出ることがあるので、大きな支払いは実際の日付も確かめてください。

7. 印刷用PDFの出力

保護者に見せるなら、印刷用PDFにするのが便利です。
結果にある「印刷用PDF出力」(画面3の④)を押すと、条件と月別明細をまとめた印刷画面が開きます。
ブラウザの印刷画面で「PDFに保存」を選ぶか、そのままプリンターに出してください。自動でファイルがダウンロードされる仕組みではありません。
ページ内に条件を保存する機能はなく、再読み込みすると初期状態に戻ります。残したい結果はPDFにしておくと比べやすいです。

出力する前に、次の5つを確かめておくと、相談がスムーズです。

□ 総費用に、日本の学費や国内の家賃を含めたか
□ 奨学金は採用済みか、未採用を含めた仮定か
□ 出発前にだれが、いつまでに、いくら用意するか
□ 家賃・航空券など、見積額に直した項目はどれか
□ まだ仮予算の項目と、次に見積もりを取り直す時期

個人的には、保護者には総額より先に「いつまでに、いくら」を見せるほうが話が早いと思います。
大学の窓口に持っていけば、学費や奨学金の入金予定について聞きたいことも伝えやすくなります。

8. 計算機でわからないこと

計算は決まった式と条件で行っていて、AIが金額を予想する仕組みではありません。同じ基準データ・同じ入力なら同じ結果になり、入力した値を外部に送ることもありません。
そのうえで、次の6つは計算の外にあるので、別に確認してください。

・将来の為替、航空運賃、保険・ビザ費用の確定額:申し込む前に公式の見積もりに置き換える
・すべての大学・住宅の実費と入居の保証:受入大学と住宅のオファーを見る
・奨学金の受給条件、日数による支給の可否、併給の規定:募集要項と大学の窓口で確認する
・日単位の残高、借りたお金の返済・利息:実際の決済日と帰国後の返済計画を別に立てる
・日本に残った場合との差額、働いていた場合の収入:国内の生活費や収入を別に整理する
・敷金が返るときの為替差、返金の手数料:契約と送金の条件に合わせて余裕を持つ

大学間交換留学向けの計算機なので、語学学校のパッケージや海外大学の学位取得の費用には、そのままでは使えません。2週間など、1か月より短い期間の計算にも向いていません。
基準値は更新されることがありますが、すべての金額が毎週実額に更新されるわけではありません。この記事の例と結果が違うときは、条件と出典欄の基準日が同じかを確かめてみてください。万円単位に丸めた表示の差もあります。

住宅オファー、航空券の見積書、大学の請求書、奨学金の採用通知が手元にあるなら、そちらを優先してください。
たとえばSciences Poの学生向け予算案内は、初月の家賃や保証金を入居時の支出として案内しています。こうした公式の案内から始めて、自分の契約に置き換えていくのが確実です。

9. 計算後の見直しと次の準備

予算を超えたとき、先に食費や交際費を削ると続かない計画になりがちです。
まずは家賃と契約期間、日本に残す固定費、航空券や旅行の回数など、変えると総額が大きく動くところから見直すのがおすすめです。
寮に入れない、奨学金に採用されない、円が安くなるといった場合も条件を変えて計算しておくと、どこに余裕がないかが見えます。

迷っていることに合わせて、次のページを使ってみてください。
・家賃が高い、寮や別の都市ならどうなるか:都市・住居・契約期間による費用の違い
・予算が足りないので奨学金を探したい:交換留学・海外留学の奨学金一覧
・半年にするか1年にするか迷う:半年と1年の交換留学を比較
・予算の上限から留学の形を考えたい:留学を100万円以内で考えるときの費用例と条件

お金の目処が立ったら、次は手続きと支払いの準備です。
何をいつまでにやるかは、出発90日前からの準備チェックリストに時系列でまとめています。
学期の費用を大学や寮に払うときは、海外送金の方法を先に決めておくと慌てません。私はヨーロッパの留学先に学期の費用を払うとき、Wiseで送金しました。

使った場面と銀行送金との違いは交換留学でWiseを使う場面と銀行送金との費用の見方、手順は大学・学生寮への初回送金、家族と入金日を決めるなら親からの仕送り方法で説明しています。
個人的には、メインのカードとは別に、仕組みの違う払い方をもう1つ持っておくと安心です。
予備のカードを作るなら、学生専用ライフカードの海外キャッシュバックとWiseの使い分けを比べておくと選びやすいです。

まとめ

  • 細かく調べる前に、まず6つの条件だけで「計算する」を押し、総費用・実質負担・途中で必要になるお金を分けて読む
  • 家賃・航空券・奨学金は、見積もりや通知が来たものから実額と支払月に直す
  • 奨学金は入金月まで入れて、月別グラフで足りなくなる月を探す

今日やることは行き先の候補を1つ選んで6つの条件で計算し、3つの数字をメモすることです。
交換留学費用シミュレーターで計算する


参考にしたサイト: Sciences Po:学生の予算 / UBC:交換留学の計画・費用案内 / NUS:生活費の目安 / JASSO:海外留学支援制度(協定派遣) / ECB:参考為替レート。計算例には、これらを参照した基準データと編集部の仮予算を使用しています。

この記事の機能・計算例・画面の確認日:2026年9月9日。機能はv1.5.0、基準データはv1.3.0。掲載した4枚は公開ページで実際に操作して撮影した画面で、赤枠・番号・矢印を説明用に重ねています。計算例の参考為替は2026年9月8日のモデル値(1EUR=179.20円、1SGD=121.8965円、1CAD=111.7695円)、現地通貨支出への手数料設定は2%で、将来の決済レートではありません。今後の機能や基準値の変更により、画面・結果が変わる場合があります。体験談は筆者個人のもので、同じ結果を保証するものではありません。