【大学間交換留学の教科書編集部】
交換留学を考える大学生のための、大学や留学エージェントから独立した情報サイトです。
全国の旧帝大で交換留学や海外大学院留学を経験したメンバーが、自分たちの経験と公式情報をもとに運営しています。
※この記事にはPRを含みます。
留学中に日本企業を調べようとすると、何を読めばいいのか迷いますよね。
私はまず大学図書館で日経の記事を読めるか確かめるのをすすめています。
大学の契約で足りないときは、楽天証券の口座を作ると日経テレコン(楽天証券版)と会社四季報を無料で読めます。
口座開設料・口座管理料は無料で、株を買わなくても使えます。
交換留学生が気をつけたいのは、楽天証券は日本の非居住者だと新しく口座を作れないことです。
1. 大学図書館との使い分け
口座を作る前に、所属大学の図書館サイトで「日経テレコン」「日経新聞」「企業情報データベース」と検索してみてください。
学外アクセスに対応していて留学先から使えるなら、それがいちばん手軽です。
どれを使うかは、次のように分けると決めやすいです。
・大学図書館:大学が契約していて、留学先から学外アクセスできる人。契約内容や卒業後に使えるかは大学ごとに違います
・各社IR・EDINET・TDnet:調べたい会社が絞れている人。報道の横断検索や他社との比較は自分で補います
・楽天証券:大学に契約がない、学外から使えない、卒業後も企業研究を続けたい人。ログインが必要で、日経電子版の全機能ではありません
・日経電子版など:毎日のニュースを広く続けて読みたい人。契約プランと費用を確認してください
数社だけ調べるなら、無料のIR資料で足りることも多いです。
個人的には、「無料だから何となく口座を作る」より、大学で足りるかを先に見てから決めるほうがいいと思っています。
企業研究より、国際経済を英語で読む習慣を作りたいなら、WSJを日本語版と英語版で使い分ける方法のほうが目的に合うはずです。
2. 楽天証券で無料で読めるもの
a. 日経テレコン(楽天証券版)
楽天証券にログインすると、カスタマイズ版の日経テレコンを無料で使えます。
公式案内で紹介されている機能は次の3つです。
・日本経済新聞の朝刊・夕刊、日経MJなど直近3日分の閲覧
・過去1年分の新聞記事検索
・日経速報ニュース
これは日経電子版そのものではありません。
紙面は直近3日、記事検索は過去1年という範囲があるので、「日経の全機能が無料」というわけではありません。
b. 会社四季報の最新データ
国内株式の個別銘柄ページで、会社四季報の最新データを発売日当日から無料で読めます。
会社の特色、事業、業績の方向を、どの会社も同じ形で見比べられるのが便利なところです。
いきなり決算資料を何十ページも読むより、四季報で「何で稼いでいる会社か」をつかんでから一次情報に進むほうが迷いません。
3. 楽天証券で読むまでの手順
a. 口座開設
口座は日本の居住者であるうちに作ってください。
口座開設料と口座管理料は無料です。
スマートフォンで本人確認をするなら、マイナンバーカードか運転免許証と、顔写真を使います。マイナンバーの登録も必要です。
公式案内では、スマホで本人確認をするとログインIDは最短で翌営業日に届きます。
審査で時間がかかることもあるので、出国まで余裕をもって申し込んでおくと安心です。
b. 日経テレコンの開き方
スマートフォンなら、株アプリ「iSPEED」にログインして「メニュー」→「マーケット」→「日経テレコン」と進みます。あとは利用規約に同意するだけで大丈夫です!
パソコンではマーケットスピード II などから使えます。
c. 会社四季報の開き方
調べたい国内上場企業の個別銘柄ページを開き、四季報の項目を見てみましょう。
似た名前の会社もあるので、会社名と銘柄コードを一度照らし合わせておくと安心です。
4. 出国前の注意
交換留学生が先に確認しておきたいのは、「海外転出」の扱いです。
楽天証券は日本の非居住者からの新規口座開設を受け付けていません。
すでに海外へ転出して非居住者になっていると、帰国前に口座を作れない可能性もあるんです。
楽天証券の案内では、出国の予定期間で扱いが次のように分かれます。
・出国予定が1年未満:原則として出国の手続きは不要
・出国予定が1年以上:出国前の手続きが必要で、海外にいる間の取引にも制限がある
・米国に滞在する場合:1年未満でも、その年の滞在日数などを使う183日基準の特則がある
・すでに非居住者:新規口座は開設できない
税務上の居住者・非居住者は滞在期間や生活の本拠など個別の事情で決まります。
上の目安だけで判断せず、申し込むときと出国前に楽天証券の最新の案内を見て、わからない点は同社に問い合わせてください。
個人的には、使うか迷っている段階でも、口座を作るなら出国前に済ませておくのがおすすめです。
5. 留学先での気づきの生かし方
留学経験はそれだけでは志望理由にならない、と私は考えています。
ただ、現地で見た制度や生活の違いは、企業研究を始めるいい入口になります。
日経テレコンでも、企業名だけでなく「企業名+留学先で見たテーマ」で検索すると記事が絞れます。「会社名 公共交通」「会社名 再生可能エネルギー」「会社名 キャッシュレス」のような組み合わせです。
たとえば、留学先で公共交通の使われ方が日本と違うと感じたら、次の順で調べてみてください。
- 違いを一文で書く:「運賃制度とアプリが一体で、移動の選び方が変わっていた」
- 関係する業界を広げる:鉄道、決済、地図、通信、都市開発
- 四季報で各社の事業構成を確認する
- 日経記事で直近1年の提携、投資、制度変更を追う
- IR資料で、会社自身が示す戦略や数字に戻る
- 「日本ではなぜ同じ形にならないのか」を社員に聞く
こうすると、現地で見たこと→業界の仕組み→企業の動き→自分の問いと筋道がつながります。
個人的には、留学経験を面接で話すなら、この「自分の問い」まで持っていくと説得力が違うと思っています。
6. 1社30分の読み方
1社について全部読まなくても大丈夫です。
使う情報源は4つで、それぞれわかることが違います。
・採用サイト:仕事内容、配属、制度、社員の言葉。採用向けに編集された情報です
・会社四季報:事業の全体像、業績、会社の論点。要約なので、数字の定義や時点は確認してください
・日経記事:提携、投資、撤退、規制などの変化。1本の記事だけで結論を出さないこと
・IR資料:決算、事業別の数字、戦略、リスク。会社側の説明だという前提で読みます
最初は30分で区切って、次の順番で読んでみてください。
- 0〜5分|会社四季報:事業構成、業績の方向、気になるキーワードを拾う
- 5〜15分|日経検索:会社名とテーマを組み合わせ、直近の変化を3本程度読む
- 15〜25分|IR資料:記事に出た施策が、会社全体でどれくらい重要かを数字で確認する
- 25〜30分|自分の言葉:分かったこと、不明点、社員に聞きたいことを各1行書く
日経で新規事業の記事を見つけたら、決算説明資料で事業の規模を確かめます。
採用サイトに「海外展開」とあれば、四季報や有価証券報告書で地域別の数字も確かめておきたいところです。
IR資料は各社サイトのほか、金融庁のEDINET、適時開示はTDnetで無料で読めます。
いちばん大事なのは最後の5分です。
「御社はこの市場変化をどう見ていますか」のように、自分の観察から出た質問が1つ残れば十分だと思います。
業界がまだ決まっていない人は交換留学と相性のいい業界・職種の整理から始めると、調べる企業を絞れます。
社員への聞き方はOB・OG訪問の進め方、海外の卒業生を探すならLinkedInの使い方で説明しています。
7. 投資についての注意
口座を作っても、株を買う必要はありません。
この記事で勧めているのは、企業研究の環境づくりだけです。
楽天証券の公式ページでは、日経テレコンと四季報は口座保有者向けの無料サービスとして案内されていて、入金や売買は利用の条件になっていません。
実際に投資をするなら、価格の変動で元本割れすることがあります。
就活資金、留学費用、生活防衛資金には手をつけず、手数料やリスクを理解したうえで、余裕資金の範囲にとどめてください。
信用取引のように損失が大きくなりうる取引を、企業研究の延長で始めるのはおすすめしません。
まとめ
- まず大学図書館の学外アクセスで日経を読めるか確かめる
- 足りなければ、楽天証券の日経テレコンと会社四季報を使う。口座は日本の居住者のうちに作る
- 四季報で全体像、日経で変化、IRで事実を見て、最後に質問を1つ作る
今日やることは大学図書館のサイトで「日経テレコン」と検索して、留学先から使えるか確かめることです。
参考にしたサイト: 楽天証券「日経テレコン(楽天証券版)」 / 楽天証券「会社四季報」 / 楽天証券「手数料」 / 楽天証券「口座開設の流れ」 / 楽天証券「海外出国のお手続き」 / 楽天証券FAQ「非居住者の口座開設」
最終確認日:2026年9月5日。サービス内容、申込条件、制度は変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトで確認してください。本記事は一般的な情報提供を目的とし、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。
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