【大学間交換留学の教科書編集部】
交換留学を考える大学生のための、大学や留学エージェントから独立した情報サイトです。
全国の旧帝大で交換留学や海外大学院留学を経験したメンバーが、自分たちの経験と公式情報をもとに運営しています。
大学1・2年生で就活の準備を始めるなら、何からやればいいのか気になりますよね。
私は、気になる仕事を1つ選んで、実際にどんな作業をするのかまで調べるところから始めるのをおすすめしています。
仕事の中身がわかると、今学期の授業や、留学で何を学ぶかを選ぶ理由ができます。
進め方は次の3段階です。
・仕事を1つ調べて、面白そうな作業と疑問をメモする
・資料でわからなかったことを、働く人に聞く
・気になった作業を授業・活動・留学で試す
すでに応募したい企業や留学プログラムがある人は、その募集の対象学年、条件、締切も並行して確認してください。
この記事はまだ志望先が決まっていない人向けの進め方です。
1. 仕事の調べ方
気になる仕事を1つ選んで、実際の作業まで調べます。
最初の1つは身近な関心から選べば十分です。
授業で面白かった話、よく使うサービス、街で気になった商品などから、「これを作る・届ける・支えるのはだれだろう」と考えてみてください。
やりたい仕事を決めるためではなく仕事を知る題材として選ぶので、気軽に決めて大丈夫です!
会社名が浮かんだら、採用サイトの職種紹介を開いてみましょう。
実は、同じメーカーでも、研究、商品企画、営業では毎日の仕事がまったく違います。
「だれに向けて、何をする仕事か」まで読むと、自分が気になる部分が見つかりやすいです。
職種から探すなら、厚生労働省のjob tagが使えます。
気になる言葉で職業を検索し、「どんな仕事?」で日々の作業を、「就業するには?」でその仕事に就くまでの道筋を読んでみてください。
国際的な仕事にどんな分野があるかをざっと見たい人は、国際的な仕事を16分野で見渡す記事から入るのが早いです。
実際に働いている人の経歴を見たいなら、LinkedInも便利です。
同じ職種の人が、どんな専攻や最初の仕事を経て今の仕事に就いたのかが見えるんです。
検索のしかたと経歴の読み方は、LinkedInで知らなかった仕事を見つける方法で画面つきで説明しています。
個人的には、職種紹介で作業を知り、経歴で道筋を知る、この2つを1人分ずつ見れば最初は十分だと思っています。
a. 調べ方の例
たとえば「海外のお菓子を日本で売るなら、どうすれば買ってもらえるだろう」と考えた学生がいるとしましょう。
ここから先のメモや選ぶ授業は、編集部が作った例です。
job tagの「商品企画開発(チェーンストア)」では、スーパーやコンビニで扱う商品を企画する仕事が紹介されています。
商品案を考えるだけでなく、消費者について調べる、生産の計画を立てる、試しに売った結果を確かめる、企画書や報告書を書く、といった作業も仕事の一部です。
これを読んだ後のメモは次の3行で足ります。
・資料で知った仕事内容:商品案を考えるほかに、消費者の調査や、試しに売った結果の確認もある
・面白そうだと思った部分:なぜその商品が選ばれるのか、理由を調べて整理すること
・まだわからないこと:入社したばかりの人も調査を担当するのか。普段はどの作業に時間を使うのか
同じページには、販売や仕入れを経験してから商品開発の部門に進む道筋も載っています。
ただしこれは職種一般の説明なので、実際の応募条件や配属のしくみは各企業の採用ページで確認してください。
2. 働く人への聞き方と質問例
職種の説明を読んでも、忙しい日の様子や、若手がどこまで任されるかは想像しにくいですよね。
そこで、メモの「まだわからないこと」を実際に働く人に聞きます。
まずは大学のキャリアセンターや学内イベントの案内で、1・2年生が使える相談・交流の機会を探してみてください。
身近にその仕事の人がいなくても、窓口で「商品企画の仕事内容を知りたいのですが、話を聞ける機会はありますか」と相談できます。
さっきのメモからなら、質問は次の3つが作れます。
- 入社した頃は、どんな仕事から担当しましたか
- 普段の1週間で、特に時間を使う作業は何ですか
- 消費者を調べた結果、商品や売り方を変えた例を教えていただけますか
聞いた後は、「その人の経験」と「会社の制度として決まっていること」を分けてメモしておくのがおすすめです。
留学経験のある人なら、その経験が仕事に関係した場面があるかも聞いておくと、自分が留学を考える材料になります。
質問をもっと用意したい人は、OB・OG訪問で聞くべき質問15選が使えます。
話を聞く機会がすぐ見つからなければ、企業の社員インタビューを読んで、疑問を残したまま次に進んでも大丈夫です!
個人的には、聞く相手が見つかるまで止まるより、先に授業や活動を1つ試してから聞くほうが、質問も具体的になると思います。
3. 授業・活動での試し方
仕事の中身が見えてきたら、面白そうだと思った作業を、大学生活の中で少し試せないかを考えてみましょう。
同じ商品企画でも、気になった部分によって探す授業は変わります。
・人が商品を選ぶ理由を調べたい:消費者行動、マーケティング。調査結果を読んで理由を考える課題があるかを見る
・集めた数字から違いを読み取りたい:統計、調査法。実際のデータを扱って自分で解釈する課題があるかを見る
・文化や生活習慣による違いを考えたい:国際共修や交換留学。背景の違う学生と、身近な商品の選ばれ方などを考える授業を探す
開講しているか、履修できるかは大学ごとに違うので、シラバスで確認してください。
この例で「選ばれる理由」がいちばん気になるなら、まず消費者行動のシラバスを開いて、課題の内容まで読むのが早いです。
今学期は取れないとわかったら、担当の先生に入門書を聞くこともできます。
長期インターンを考える場合も、募集名ではなく実際に担当する業務と自分が使える時間を見比べておくと安心です。
資格・インターン・留学のどれを先にやるか迷ったら、資格・インターン・留学を目的と締切で比べる記事で決められます。
a. 交換留学
商品の選ばれ方が国や文化でどう違うかが気になったら、その問いを海外の学生と考えられる授業を探す方法があります。
交換留学だけでなく国内の授業や学内交流も候補にして比べるのがおすすめです。
交換留学を考えるなら、自分の大学の協定校を調べて、シラバスで次の4つを確認します。
□ 学びたいテーマや課題を扱っている
□ 渡航する学期に開講され、交換留学生も履修できる
□ 前提科目、授業の言語、学部・学年の制限を確認した
□ 帰国後の単位認定と、卒業予定への影響を確認した
同じ「マーケティング」でも、講義が中心か、調査や共同課題があるかで、経験できることは変わります。
「この授業で、この問いを考えたい」が言えると、行き先を比べる理由がはっきりします。
そのうえで、必要な語学力、費用、応募条件も確認しておくと安心です。
候補の探し方は自分の大学から応募できる協定校の調べ方で説明しています。
b. 履修と留学の締切
関心がはっきりするのを待っている間に、履修登録や留学の学内募集が終わってしまうことはよくあります。
やりたいことを探すのと並行して、履修・ゼミ・留学の締切を大学の案内で確認してください。
交換留学は出発する時期と、学内で応募する時期が別です。
JASSOの準備案内は大学などへの留学なら約1年半前からの準備を勧めています。
ただ、交換留学の具体的な日程は、在籍大学の募集要項が優先です。
何年生で行くか迷っている人は、交換留学は何年生がよいかを読んでみてください。
c. 忙しい学期の試し方
忙しい学期は今の授業の中で試すのが現実的です。
仕事を調べるたびに、新しい活動を増やさなくても大丈夫です。
消費者調査が気になったなら、今取っている統計の授業のデータを丁寧に読む、ゼミの発表で買い物行動を調べられないか先生に相談する、といった始め方もあります。
次にやることが多すぎて決められないときは、次の3つで比べてみてください。
・今学期にできるか
・費用と時間を負担できるか
・興味が違ったときに見直せるか
個人的には、留学の応募期限や必修科目を削ってまで予定を増やすより、1つの経験を振り返るところまでやりきるほうが、自分の関心を確かめやすいと思っています。
4. 試した後の振り返りメモ
授業や活動が一区切りついたら、最初のメモを見返します。
面白そうだと思っていた作業を実際にやってみてどうだったか、どこに時間をかけたくなり、何が難しかったかを書き足します。
たとえば「調査結果を説明するのは面白かったけれど、質問を作るのが難しかった」なら、次は調査法を学ぶという選び方があります。
一度難しかっただけで向き不向きを決めず、もう少し知りたいかどうかで考えるのがおすすめです。
関心が別の分野に移っても、理由がわかれば、次に調べる仕事を選びやすくなります。
メモは次の項目をスマホにコピーして使えます。
今日わかるところだけ書いて、話を聞いた後や活動が終わった後に足していけば大丈夫です。
仕事と学びをつなげるメモ
・気になった仕事・分野:
・読んだ資料と確認日/話を聞いた相手と日付:
・知った仕事内容:
・面白そうだと思った部分:
・まだわからないこと、人に聞きたいこと:
・今学期に試す授業・活動と、その理由:
・確認する条件と締切:
・やってみてわかったこと、次に試したいこと:
ここに残した具体的な出来事は、あとで留学の志望理由や、仕事を選ぶ理由を書くときの材料になります。
留学後に応募書類をまとめる段階になったら、留学経験のガクチカの書き方で整理できます。
「書けるような経験がまだない」と焦っている人は、「何もしてない」と焦る人が強みを見つけて次の経験を選ぶ方法から読むのがおすすめです。
まとめ
- 最初の1つの仕事は身近な関心から選んで、実際の作業まで調べる
- 資料でわからなかったことは、キャリアセンターやOB・OGを通じて働く人に聞く
- 気になった作業を今学期の授業・活動・協定校のシラバスで試せるか探す
今日やることはjob tagか企業の職種紹介を1つ開いて、「初めて知った作業」と「聞いてみたいこと」を1つずつメモに書くことです。
大学選び、経験の積み方、留学後の就活まで、ほかの記事は本質就活|大学選び・留学から考える、キャリア戦略。からまとめて探せます。
大学で学んでいることが仕事でどう使われるかは、次の記事で経済・機械工学・語学・農学の例から考えています。
参考にしたサイト: 厚生労働省「job tag」 / 厚生労働省「商品企画開発(チェーンストア)」 / JASSO「留学までのタイムスケジュール」
最終確認:2026年9月9日。進め方・記入例・学びの選び方は編集部の提案です。応募条件・履修条件・締切は、在籍大学や各募集元の最新案内をご確認ください。
「お気に入り」追加済みの記事


